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カー娘、ミリ差逆転白星発進/カーリング

幸先よいスタート切った日本代表の本橋(中央)石崎(左)近江谷(AP)
幸先よいスタート切った日本代表の本橋(中央)石崎(左)近江谷(AP)

<バンクーバー五輪・カーリング女子:日本9-7米国>◇16日(日本時間17日)◇五輪センター

 女子1次リーグで、カーリング日本代表のチーム青森がミリ単位の攻防を制して米国を下し、劇的な白星スタートを切った。序盤は氷の難コンディションに苦戦し、第4エンド終了時で1-4まで差を広げられたが、第5エンドで敵のミスから3得点を奪って同点とした。8-7で迎えた最終第10エンドは、ハウス(円)中央付近に両チームのストーンがほぼ同距離に残り、計測器で判定する熱戦を展開し、最後の最後で強敵を撃破した。世界ランク9位の日本は次戦で同1位の強豪カナダと激突する。

 最終の第10エンド終了後、ジャッジがハウス(円)中央付近に1つずつ残った両チームのストーンに近づき、どちらが中央に近いかの計測に入った。1ミリ以下も測ることが可能なコンパス状の計測器で米国ストーンの後、日本ストーンの距離を確認。会場全体が見守る中、ジャッジの手が日本ストーンを支持するとカー娘は跳び上がるように喜びを爆発させた。「最後の場面は、私は勝っていると思った」(近江谷)との強い願いに、勝利の女神は応えてくれた。

 8-7でリードした最終エンドは、不利な先攻スタートだった。スキップ(主将)目黒は2投とも常に中央近くに日本ストーンが残る精度の高いショットを見せた。無言のプレッシャーをかけ、逆転勝ちを狙う米国スキップ、マコーミックのラストショットを微妙に狂わせた。本橋は「(初戦で負けた)トリノ五輪のことがあったので、つまずきたくなかった」と安心の表情。過去2勝2敗。世界ランク6位の米国撃破に、阿部監督は「(ストーンの差は)ミリ単位だと思う。最高の初戦になった」と選手全員をたたえた。

 序盤は氷の難コンディションに苦しんだ。同会場の氷上はショットが弱いと大きくカーブしてしまう。投じるコースや位置を指示する目黒は、コンディションをつかみ切れずにいたようで、自身のショットの正確性も欠いた。だが観衆数などで室内温度が変化し、氷の滑り具合も微妙に変わると、第5エンド以降は米国にミスショットが目立ち、逆に目黒を中心に日本のショットが安定してきた。「3点リードされたが、1点を取り返せば流れが変わると思っていた」(目黒)との強気の姿勢が劇的な結末を演出した。

 次戦は世界1位のカナダと激突する。1次リーグは9試合の長丁場だけに、阿部監督が「絶対に落とせない」と、メダル挑戦への試金石と位置づけた米国戦の勝利は、最高の勢いになることは間違いない。「粘って逆転しての勝ちなので。次につなげていきたい」と目黒。悲願のメダル奪取へ、最高のスタートを切った。

 [2010年2月18日8時56分 紙面から]


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