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青森が目黒に萌え燃え！東北社会人の鑑だ

: チーム青森の得点に拍手を送るＰＶ応援の参加者

　カーリング女子日本代表のチーム青森が、メダルへ望みをつないだ！　日本時間２０日の１次リーグ第４戦で、強豪英国に９エンド１１－４でギブアップ勝ちし、通算２勝２敗と五分に戻した。地元青森市では、ショッピングセンターのサンロード青森「サンホール」で、後援会主催のパブリックビューイング（ＰＶ）が行われ、応援の関係者約１００人や大勢の買い物客が、快勝に喜びを爆発させた。

　スキップ目黒萌絵（２５＝みちのく銀行）のスーパーショットに、ＰＶ会場がどよめいた。第９エンド、目黒のダブルテークアウトで一挙５点。前々回ソルトレークシティー五輪覇者の英国を、ギブアップさせた。勝利の瞬間、ＰＶ応援参加者から、大きな拍手と歓声がわき起こった。

　目黒の上司で、みちのく銀行広報室の貝塚敏室長（３９）は「やっぱり目黒は頼もしくなった」と納得顔。昨年２月、チーム青森は日本選手権決勝で常呂高に大苦戦。勝ったものの、翌日、職場の飲み会であいさつした目黒は「負けたらスキップをやめるつもりだった」と涙を流した。

　「あの時から目黒の顔つきが変わった」と貝塚室長は言う。練習、合宿など忙しい体でも仕事の手は抜かない。証券外務員など、銀行員に大事な４つの資格試験を、すべて一発で合格した。「選手の片手間の仕事ではない。行員として社会人として、人並み以上に優秀です」と貝塚室長はたたえた。

　予選リーグ突破へ、大きな弾みをつける司令塔目黒のスーパーショット。貝塚室長は「目黒は出発前『金メダルを取る』と言っていた。２、３戦目を落としたが、ここから再スタートです」と声を弾ませていた。【北村宏平】

　［2010年2月21日11時13分　紙面から］