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ファン金願掛け 小塚と同名「崇彦寺」に

 フィギュアスケートの男子ショートプログラム(SP)は17日に行われるが、メダル獲得を願うファンが“願掛け”に通う寺が、愛知県春日井市の「崇彦寺(しゅうげんじ)」だ。読み方は違うが、代表の小塚崇彦(たかひこ=20)と同じ名前。小塚もバンクーバー出発前、願掛けに訪れた。林崇彦住職(84)によると、小塚を含めた選手の活躍に比例するように、絵馬に活躍を託す女性らの来訪が約3倍に増えたという。

 名古屋からJRで約20分。徳川家康が命名したとされる「勝川」駅近くに、崇彦寺はある。寺を訪れると、奉納された絵馬の中に、小塚本人が07年と今年の正月に訪れた際に書いたものを見つけた。07年は「今年一年ケガをせずに過ごせますように」。今年1月は、「オリンピックで最高の演技ができますように 激しい練習をしてもケガしませんように」。五輪に向かって1年、1年進んできた小塚の思いがこもっていた。

 住職の林さんは、師匠の「崇」の文字を取って99年、同寺を開いた。約4年前、小塚の父嗣彦さんが息子と同じ名前の寺があると知って訪れたのが、つながりが生まれたきっかけ。嗣彦さんは五輪出場がかかった昨年12月の全日本選手権前にも絵馬を奉納し、小塚は五輪の切符を得た。

 小塚ファンの間では知る人ぞ知る場所だったが、嗣彦さんの願掛けがかない、日本フィギュア陣を応援する人の参拝も増えた。月に約10枚だった絵馬の販売数が、「最近は30枚かそれ以上」(林さん)。お守り代わりに持ち帰る人を含めればもっと多い。「高橋大輔選手がオリンピックでいい演技ができますように」「小塚選手をはじめ日本代表選手がメダルを取れますように」。絵馬にはさまざまな思いがつづられている。

 林さんは、小塚について「にこにこしていて非常に好青年。1月に会った時は、元気を出して、何でもいいから食べて体力をつけて頑張ってくださいと伝えました」。小塚の活躍や日本フィギュア界への期待から、寺への注目も増えた。「これも1つの巡り合わせでしょう」。ファンは県内外から訪れ、若い女性が多いが、「最近は(常連の)お年寄りの方も『頑張って優勝してほしい』という話をしていかれます」。近所を挙げた応援態勢も整った。

 「平常心で」という林さんの助言に、「分かりました」と笑顔で応じた小塚。春日井発、メダルへの願いはリンクに届くだろうか。【中山知子】

 [2010年2月17日8時45分 紙面から]


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