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涙の明子「幸せな4分間」/フィギュア

高得点にサムアップポーズの鈴木(撮影・たえ見朱実)
高得点にサムアップポーズの鈴木(撮影・たえ見朱実)

<バンクーバー五輪:女子フィギュアスケート>◇25日(日本時間26日)◇パシフィック・コロシアム

 大きな目から、涙がこぼれた。得意のフリーを終えた鈴木明子(24=邦和スポーツランド)は「音楽を感じながら、歌うように滑れたので、幸せな4分間でした」と振り返った。ミュージカル「ウエストサイド物語」の曲に乗り、SP11位から8位入賞へ浮上。ともに自己ベストの得点で初五輪を終えた。

 摂食障害を乗り越えた過去は、美談として広く知られるようになった。だが、鈴木には矛盾する思いがある。病気で苦しんでいる人から「勇気をもらいました」との手紙が来る。「私のスケートも人に勇気を与えているんだな」という一方「病気は過去の話。スケーターとしての私も見てほしいです」と話したことがある。

 五輪での演技は、過去を抜きにして、あふれる情熱が見るものに伝わった。五輪に向け、映画「ウエストサイド物語」でアカデミー賞助演男優賞を受賞した俳優のジョージ・チャキリスから手紙が来た。この日もお守り代わりに持参した。「テレビで見てくれていると思う。チャキリスさんが、いいなと思えるウエストサイドが滑りたいと思っていた。後で感想を聞きたいですね」。スケーターとしての、喜びがあふれていた。

 [2010年2月27日9時38分 紙面から]


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