五輪一般

　【バンクーバー共同】１２日（日本時間１３日）のバンクーバー冬季五輪開幕を前に、バンクーバー市内は五輪関係の垂れ幕や建物を飾る選手の大きな絵が目立ち、華やかさが増してきた。８日には日本オリンピック委員会（ＪＯＣ）のジャパンハウスがオープン。各国選手団が選手関係者や市民をもてなしたり、次回五輪開催都市をＰＲする各種施設も次々とお目見えしている。

　前回２００６年トリノ五輪を開催したイタリアは、しゃれたレストランが並ぶイエールタウンのそばに「カーザ・イタリア」を開設した。選手団のウエアを定価の２０％引きで販売し、関係者用のスペースではイタリア自慢のワインやコーヒー、ジェラートなどを無料で提供する。本国からシェフ７人を招いて料理も振る舞う。国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）副会長も務めるマリオ・ペスカンテ氏は「他の国より料理では自信がある」と胸を張る。

　スイスハウスは、人気の高い市場があるグランビルアイランドの人気レストランを借り切った。約２年前から準備を始めた施設は、スイス連邦政府が強力に支援。外務省のセニア・シュレーゲル秘書官によると、総費用約２１０万スイスフラン（約１億７６４０万円）の７５％ほどは税金によるものだ。「五輪と万博は一般市民にスイスという国を浸透させる機会」と位置付けてバックアップする。

　次回１４年にソチ五輪を開くロシアは、選手村近くに巨大な建物を１１日にオープンさせる。１３日に開くコリアハウスでは、韓国オリンピック委員会が１８年冬季五輪開催地に立候補している平昌の招致活動も後押しする。

　［2010年2月9日20時38分］

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