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ノルディック複合

Nordic Combined
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競技メモ

ノルディック複合とは

 ジャンプとクロスカントリーの2種目の順位を競う種目。瞬発力と持久力の、相反する2つの能力を求められるオールラウンドな種目で、優勝者には「キング・オブ・スキー」の称号が贈られる。

ルール

 個人と団体、スプリントがある。いずれも前半にジャンプ、後半にクロスカントリーを行う。グンダーセン方式を採用しており、ジャンプの得点差を15点で1分差の割合で時間に換算、クロスカントリーでは上位者から時間差でスタートさせる。そのため、クロスカントリーのゴール順がそのまま総合成績になる。ジャンプは個人、団体はノーマルヒル、スプリントはラージヒルで行われる。クロスカントリーは個人で15キロ、スプリントは7・5キロ、団体は4人で5キロずつをリレーする。また、ジャンプは女子で種目として採用されていないため、男子のみの実施となる。

競技の見どころ

 多くの選手はどちらか得意の種目があり、その種目で実力を発揮できるかが勝負のポイントになる。ジャンプが得意な選手は、前半でどれだけリードをつけられるか、クロスカントリーが得意な選手は、後半逆転できるだけの位置で前半を折り返せるかが重要になってくる。

歴史

 五輪には24年の第1回シャモニー大会から種目として採用されている。日本勢は長らくスキーが発祥した欧州勢の後塵を拝していたが、92年アルベールビル五輪の団体(荻原健司、河野孝典、三ケ田礼一)で金メダルを獲得した。荻原は前半のジャンプでリードを奪い逃げ切る形を確立し92~94年のW杯個人総合3連覇を達成。続く94年リレハンメル五輪では個人で河野が銀メダル、団体(荻原、河野、阿部雅司)では圧倒的な差で2連覇を果たした。しかし、その後はジャンプの比重が下げられるルール改正が行われ、荻原ら黄金世代が引退した90年代後半以降は低迷が続いた。その中でも若手の育成を地道に行い、04年に高橋大斗がW杯ラハティ大会で日本人8年ぶりの優勝。09年の世界選手権では団体(湊祐介、加藤大平、渡部暁斗、小林範仁)で14年ぶりの優勝。バンクーバー五輪でのメダル獲得へ向けて復活の兆しを見せている。

日本代表選手とライバル

 日本代表は小林範仁、加藤大平、湊祐介、渡部暁斗、高橋大斗の5人。団体ではデットヒートを繰り広げたドイツ、ノルウェー、フランスら欧州勢とのメダル争いになる。個人では08年に競技復帰し、世界選手権で優勝したトッド・ロドウィック(米国)が最有力か。5位湊、6位高橋がどこまで上位に食い込めるかがポイントになる。



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