ノルディック複合
Nordic Combined複合小林が本気!金メダル→タレント転向
金メダル奪取でタレント目指します。スキー複合のバンクーバー五輪代表、小林範仁(27=東京美装)ら4人が6日、W杯出場に向けて新千歳空港を出発、欧州に向かった。小林は約1カ月に迫った同五輪後、タレントに転向したい意向を示した。目標達成のためには、五輪で金メダルを獲得して知名度を上げ、国民に認知されることが絶対条件。自身3度目となる大舞台で、新たな道を切り開きにいく。
顔は笑っていたが、その目は本気だった。五輪でメダルを狙う小林の頭には、その後のビジョンもしっかりと描かれていた。この日、新千歳空港からの出発を前に、あふれる思いを口にした。「五輪後の人生を楽しく過ごしたい。タレントは昔からなりたかったんです。五輪でメダルを取れば、いろんな選択肢が増える」と大まじめで話した。
小林の原点には、92年から五輪2大会連続で団体金メダルを獲得した、複合王国ニッポンの姿がある。荻原健司氏らが表彰台の真ん中で世界の視線を一身に浴びたシーンにあこがれ、競技を始めた。キングオブスキーと言われた荻原氏はその後、議員に転向して活躍したように、金メダルが持つ影響力が計り知れないことは分かっている。「みんながヒーローだったし、そうなりたいと思って競技をやっている。メダルがあるかないかで大きく変わってくる」とメダル奪取を次なる道へのモチベーションとしていく。
目立ちたがり屋に超がつく小林は、昨年12月の会見で「複合界のプリンスです」と自己紹介したほど。同月26日から2連勝した国内2連戦では、ゴール前で卍(まんじ)に似たポーズでフィニッシュして周囲を笑わせるなど、タレント性は十分ある。
ただマイナー競技ゆえ、昨季の世界選手権団体で金メダルを獲得したものの、全国での知名度はもうひとつ。その点、国民の注目が集まる五輪は、自身の名を広めるために格好の舞台と考えている。「本番までのW杯で表彰台に立って、勢いを持っていきたい」。同競技4大会ぶりのメダル獲得の先にある、新たな可能性を追い求めていく。【松末守司】
[2010年1月7日10時37分 紙面から]
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