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国母寝過ぎ?「体が動かないっす」

ドレッドヘアを風になびかせ、リフトに乗る国母(右)。左から工藤、青野
ドレッドヘアを風になびかせ、リフトに乗る国母(右)。左から工藤、青野

 服装問題で謝罪したスノーボード男子ハーフパイプ(HP)代表の国母和宏(21=東海大)が、元気を取り戻してきた。14日(日本時間15日)の公式練習で約1時間半、軽めに滑った。会場に着いた直後、追い掛けた一部にテレビカメラに「もう寝すぎて、体が動かないっす」とコメント。HPの整備が遅れ、5日間も選手村での調整を強いられたことをぼやいた。

 会場では、スノボ界の顔らしく、各国の選手から次々と声をかけられた。時に笑顔を見せるなど、雪の上では生き生きと滑った。五輪審判を務める横山氏は「彼は日本でなく、『世界のカズ』。自分のスタイルを持っていて、誰もが認める」と絶賛。スノボウエアの腰ばきが採点に与える影響について「まったく関係ないですね」と話した。

 国母は9日にバンクーバー入りした際の服装の乱れや、記者会見での態度の悪さが指摘され、開会式を欠席。萩原監督は「競技に集中させたい」とし、報道陣への取材自粛を願い出た。国母の状態について「表情はそんなに暗くないんですけども、心の中までは分かりません。ただ、彼は自分の使命として、できる限りの力を出さないといけない」と期待した。【佐々木一郎】

 [2010年2月16日8時56分 紙面から]


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