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長島2回目勝負かけ逆転の銀/Sスケート

男子500m2回目、好タイムにガッツポーズする長島(撮影・上田博志)
男子500m2回目、好タイムにガッツポーズする長島(撮影・上田博志)

<バンクーバー五輪・スピードスケート:男子500メートル>◇15日(日本時間16日)◇五輪オーバル

 スピードスケート男子500メートルで、長島圭一郎(27=日本電産サンキョー)が、2回合計タイム1分9秒98で銀メダルに輝いた。長島は1回目は「まったくダメ」と35秒10で、1位のポウタラ(フィンランド)と0秒24差の6位。しかし、2回目は「今までで1番熱いレースができた。転んでもいいと勝負をかけた」と、転倒のリスクも顧みず、スピードを落とさずに最終コーナーに突っ込んだ。外側を滑る同走者のレーンに大きくふくらんだが、ひるまず一気に滑り抜けた。圧倒的な滑りで34秒87のトップタイムをたたき出し、合計タイムで6位から銀メダルに躍進した。

 初出場のトリノ五輪で13位と惨敗した。人目もはばからず号泣した。その屈辱から「こんな甘ちゃんじゃダメ」と自分を叱咤(しった)した。絶え間ない下積みを続け、今季は金メダル候補と呼ばれるまでに成長。「今までの中で、本当に楽しい1年だった」と笑顔を見せた。

 [2010年2月17日2時32分]


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