スピードスケート
Speed Skating条治500mで今季初V/W杯Sスケート
<W杯スピードスケート:ヘーレンフェイン大会>◇2日目◇14日◇オランダ・ヘーレンフェイン
男子500メートルで日本勢が連日の優勝を果たした。加藤条治(24=日本電産サンキョー)が34秒98で今季初優勝を飾り、初日に同じ34秒98を出して優勝した長島圭一郎(27=日本電産サンキョー)に続いた。加藤はここまでW杯3戦は低調だったが、潜在能力の高さを見せ、長島とともに来年2月のバンクーバー五輪出場へ大きく前進した。長島圭一郎は2日目は35秒29で8位だった。
加藤は優勝しながらも、まだ伸びしろを感じていた。スタートの100メートルは9秒71で全体5番目。前日も9秒77で「9秒7では厳しい」と話していたが、この日も出足は大きく変わらなかった。だが100メートル通過から伸びを見せた。ゴールタイムは前日優勝の長島と同じ34秒98。「1位になったのはうれしかった。でも滑りの完成度はまだ低い。100メートルがもっと上がればタイムは一気に上がる」と、さらに成長を見込んだ。
ここまでのW杯3戦は低調だった。先週のベルリン大会は6位と13位、場所を移しての前日のレースは17位と惨敗した。「まず(格下の)Bクラスに落ちないようにしたい」と自虐的になるほどだった。だが元世界記録保持者のポテンシャルは本物だ。この日の勝利でW杯通算7勝目となり、宮部保範と並び日本人歴代4位タイとなった。
ライバルに刺激を受け、はい上がった。トリノ五輪時は金メダル候補だったが、今五輪は長島の名前が1番に上がる。長島には日本オリンピック委員会からフィギュアの浅田真央、モーグルの上村愛子とともに1000万円の強化費が支払われている。そんな状況にも「今は注目されなくていい」と静かに闘志を燃やしていた。もう1人のライバルの存在もある。山形中央高時代の同級生でJリーグ仙台の菅井直樹が8日に悲願のJ1昇格を決めた。今でも親交の深い友に負けてはいられない。
長島とともに来年の五輪出場が大きく近づいた。「こうして課題を見つけながら少しずつ上げていくのがいい」。加藤も存在感を高めている。
[2009年11月15日8時21分 紙面から]
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