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小平が穂積が石沢が亡き友に活躍誓う

境勇也さんのことを聞かれ言葉に詰まりながらも気丈に振る舞った石沢
境勇也さんのことを聞かれ言葉に詰まりながらも気丈に振る舞った石沢

 スピードスケート五輪代表の小平奈緒(相沢病院)穂積雅子(ダイチ)石沢志穂(岸本医科学研究所=いずれも23)が亡き友に五輪での活躍をささげる。開幕前日の11日、代表会見に出席。初の五輪への意欲を笑顔で語っていたが、05年に交通事故で亡くなった同級生で有望選手だった境勇也さん(享年18)の話に及ぶと、表情が引き締まった。石沢は思いを語るのに一呼吸置いた。「勇也は自分の中でまだ亡くなってない。勇也の分までとかではなく、一緒にいる気持ちでやりたい」。

 境さんは04年の世界ジュニア選手権で総合11位。関係者も「生きていれば、この五輪にも出られたかもしれない」と言うほどのホープだった。だが高校3年の冬に帰らぬ人に。3人は当時から五輪を目指して切磋琢磨(せっさたくま)してきた仲間を失った。

 3人は境さんの母から、境さんが好きだったスマイリーの絵が入った石を渡された。穂積は「今まで忘れたことはない。共にスタートラインに立って戦う仲間」と話した。メダルが期待される小平の女子500メートルは日本時間17日の命日にあたる。「一緒に五輪を目指してきた気持ちで挑みたい」。4人で五輪の舞台に立つ。【広重竜太郎】

 [2010年2月13日9時57分 紙面から]


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