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朋美感謝のスマイル・ラン/Sスケート

16位に終わった岡崎だったが、観客の暖かい声援に笑顔で応えていた
16位に終わった岡崎だったが、観客の暖かい声援に笑顔で応えていた

<バンクーバー五輪・スピードスケート:女子500メートル>◇16日(日本時間17日)◇五輪オーバル

 日本女子最多タイとなる5度目の五輪出場の岡崎朋美(38=富士急)は五輪では自己ワーストタイの16位に終わった。

 岡崎らしさを貫いた。勝負種目の500メートル。4年前のトリノ五輪で0・05秒差で逃したメダルを取り戻すつもりだった。だが過去最低の16位。表情は曇り、悔し涙を流してもおかしくない。それでも岡崎は「朋美スマイル」を振りまいた。「多くの人が応援してくれたので感謝の思いを込めて1周した」。整氷時間を利用した「スマイル・ラン」。それこそが岡崎の流儀だった。

 4年に1度の大舞台。多くの選手が4年を一区切りにする。だが岡崎にとってトリノ五輪以降は3年スパンだった。10年来の親友で味の素ビクトリープロジェクトの石川三知さん(44)アドバイザーに告げていた。「バンクーバーが見えたらやるけどまずは3年。なぜかというと(3年後は)長田監督の定年だから」。

 高校卒業後から長田総監督とともに歩んできた。3年間を節目としたことに、恩師に対する感謝の思いがにじむ。五輪の結果で報いるつもりだった。それだけに「監督を男にしようと思っていたのに、女にしてしまった」とわびた。

 もう1人、男にしたかったのは07年に結婚した安武宏倫さんだ。競技に専念する自分を陰から支えてくれた。その夫が今季開幕前に連れて行ってくれたのは福島県の五色沼。「五輪イヤーだし、神頼みとして」(安武さん)。そんな夫の願掛けは「全然意識しなかった」と笑ったが、優しい気遣いは見えない力を与えてくれた。この日の朝も「メダルを取ってこい」と激励のメールが届いていた。

 大会前に14年ソチ五輪挑戦に意欲を示した。この日も「(五輪後に)W杯もあるし、いろいろ試したい」と気力は衰えていなかった。18日の1000メートルが今五輪のラストレース。「自分なりの究極の滑りをしてバンクーバー五輪を終えたい」。岡崎らしく、最後まで全力を尽くして、笑顔で終わる。【広重竜太郎】

 [2010年2月18日9時8分 紙面から]


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