スピードスケート

メダルを手に笑顔を見せる、左から高橋、長島と加藤

　スピードスケート男子５００メートルで銅メダルの加藤条治（２５＝日本電産サンキョー）が世界記録を奪還し、清水の後継者になる。１９日、バンクーバー市内で同銀メダルの長島、フィギュアスケート男子銅メダルの高橋とともに会見に出席。元世界記録保持者は今後について「次は世界記録。３３秒台を世界で一番最初に出すことが目標」と、前人未到の３３秒台を視野に入れた。

　銅メダルに終わった直後は「次のことは終わってすぐなので…」と言葉を濁していた。だが、前日１８日には高橋のメダル獲得を目の当たりにし「熱いものが込み上げてきた」。その感動が、次なる壮大な目標の発言につながった。

　くしくもこの日、９８年長野五輪金メダルの清水宏保が正式に引退を発表。加藤は「目標だったし、今でもまだ超えられていない」と話す。今季は残りＷ杯を欠場するため、世界新奪還は来季以降。清水が残した轍（わだち）を追い続ければ、４年後の金メダルが見えてくる。【広重竜太郎】

　［2010年2月21日8時46分　紙面から］

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加藤条治

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