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35歳田畑涙の銀「夢みたい」/Sスケート

銀メダルを手に笑顔の田畑(撮影・たえ見朱実)
銀メダルを手に笑顔の田畑(撮影・たえ見朱実)

<バンクーバー五輪・スピードスケート:女子団体追い抜き>◇2月27日(日本時間同28日)◇五輪オーバル

 女子団体追い抜きで田畑真紀(35=ダイチ)が、冬季五輪の日本女子史上最年長メダリストになった。10年以上、中長距離の第一人者として活躍して今回が4度目の五輪。1500メートル一本に絞った個人種目は19位に沈んだが、ひと回り年下の初出場の2人を引っ張って、4位に終わった06年トリノ五輪の雪辱を果たした。

 ベテラン田畑が、苦楽をともにしてきた羽田監督の胸に飛び込んだ。富士急を03年に退社し、2人で歩いてきた7年間の思いもすべて一緒にして抱きついた。「したかったことをしました。ハグです。これがしたかったんですって言って」。普段は冷静な35歳が、目に涙を浮かべて子どものように興奮した。

 新種目として採用された前回トリノ五輪は、3位決定戦で大津広美(富士急)が転倒し、銅メダルを逃した。泣きじゃくる後輩を「団体戦だから何が起きるか分からないから」と慰めた。その大津は今回の五輪代表を逃し、ちょうどこの日山梨から進学先の富山に引っ越し、第2の人生をスタートさせた。大津からは「おめでとう」という内容のメールが届いていた。

 真っすぐにスケート人生を歩いてきた。大会がある日でも朝5時には自転車に乗り、夜は遅くても10時には寝る。日本選手団の橋本団長は「ここまで自分を追い込めるのは岡崎と田畑しかいない」と話す。

 「メダルがほしかったので夢みたい。後輩たちも手ごたえつかんだと思うので、自信にしてほしい」。年齢から最後の五輪になる可能性が高い。苦労人が大舞台で大きな足跡を残した。【松末守司】

 [2010年3月1日8時50分 紙面から]


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