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<バンクーバー五輪・ショートトラック:男子5000メートルリレー>◇26日(日本時間27日)◇パシフィック・コロシアム
2連覇を狙った男子500メートル決勝では失格した。だが、アポロ・アントン・オーノ(27=米国)は最後の5000メートルリレー決勝で、ゴール直前に3番手へ上がる幸運な銅メダル。五輪スケート史上単独最多の通算8個目のメダル獲得となった。
その1日はいかにもオーノらしかった。ソルトレークシティー五輪では、微妙な判定を引き出したとされるゴール前の“熱演”が国際問題に発展するなど、周囲は常に事件続き。この日の500メートルも、4番手で迎えた最終カーブ。内側を突破し、接触したトランブレが韓国選手とともに転倒した。2着でゴールしたが失格。不満げに「主審がカナダ人でカナダ人選手が2人いたからね」と毒づいた。
ところが直後のリレーではツキが一変する。4番手で迎えた最終カーブで2番手の中国が大外に膨れた。“たなぼた”の3着。3度目の五輪で金メダル獲得は逃したが、まだ27歳の日系2世は次回ソチ五輪に向けても注目が集まる。「分からない。今はこの瞬間を楽しんでいる」と去就については言葉を濁した。