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岡部130m飛んだ!五輪当確/ジャンプ

札幌の町に飛び出すように飛躍する岡部(撮影・井上学)
札幌の町に飛び出すように飛躍する岡部(撮影・井上学)

<スキー・ジャンプ:HTB杯兼コンチネンタル杯>◇9日◇札幌・大倉山(HS134メートル、K点120メートル)

 腰痛でW杯遠征を欠場し、国内調整を続ける岡部孝信(39=雪印)が、4度目の五輪代表をほぼ手中にした。2回合計236・6点で7位に終わったとはいえ、1回目に130メートルを飛びW杯組の湯本史寿(東京美装)を抑えて4位につけるなど復活を印象づけた。全日本スキー連盟の伊藤義郎会長(83)も、五輪団体戦での日本チームの柱に指名するなど代表入りへ太鼓判。ベテランがどん底からはい上がった。

 大会前には険しい表情を見せていた伊藤会長の表情が、穏やかな表情に変わった。伊東大貴、栃本翔平(ともに雪印)らW杯組が、次々とビッグジャンプを披露し、力を見せた1回目。最後から2番目に飛んだ岡部も負けじとK点を大きく越える130メートルで間に割って入った。伊藤会長は「岡部の130メートルが今日の収穫。もう大丈夫かな」と代表入りへお墨付きを与えた。

 誰もが待望したベテランの復活だった。岡部は2回目に117メートルに終わり、ぶぜんとした表情で「何も話すことはない」と足早に会場を後にしたが、雪印の斎藤浩哉監督は「だいぶ良くなっている」。W杯前半戦6戦中5戦で予選落ちするなど絶不調に陥り、一時は五輪代表に黄信号がともったが、北海道・名寄で極秘合宿を張るなど復活を目指してきた。前日の札幌五輪記念では、日本勢トップの3位に入った。

 98年長野五輪団体金メンバーで、昨季、世界選手権団体で2大会連続銅メダルを獲得した立役者。ベテランの復活なくして五輪団体メダルは考えられない。同会長は「精神的にもチームの柱。メダルを取るために必要な存在」と話した。

 これで五輪代表枠は残り1となり、最終選考大会となる10日のSTV杯で湯本、竹内択(北野建設)の一騎打ちとなった。W杯個人総合では竹内が48位で湯本が57位。この日は4位湯本、10位竹内と逆転した。SAJの斎藤智治ジャンプ部長は「W杯、過去の実績を踏まえて考えたい」と慎重に話す。代表発表は13日。12年ぶりのメダルへ五輪代表選考が大詰めを迎えた。【松末守司】

 [2010年1月10日8時45分 紙面から]


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