祭が終わり…残った歓喜、感動…ありがとう選手たち!
2010年3月02日
3月1日 月曜日 曇り 朝の気温8℃
電車の中では昨日の新聞を読んで、ちょっと顔がニヤけている男性や、「昨日ゴールを決めたシドニー・クロスビー選手と一緒に写真を撮ったことがあるのよー」と友達に自慢げに話す女性がいたり、歴史的な勝利を収めた男子アイスホッケーの試合の余韻が人々の会話からあちこちで感じられました。
聖火台で輝き続けたオリンピック聖火も消え、
2007年からオリンピックへの時を刻み続けた時計も止まり、
昨日は大観衆で寿司詰め状態となったメーンストリートも閑散として、ゴミが散乱しあちこちに大騒ぎのつめ跡が残るだけです。連日、街中を赤色に染めたアイスホッケーのジャージや、CANADAロゴ入りのジャケット姿も今日は数えるほど。一夜明けて、街は徐々に普段の姿に戻り始めています。
カナダは自国開催オリンピックでの金メダル数を更新。空港は出国ラッシュでこちらも新記録を達成。街のあちこちで大きなスーツケースを持った人々が、リムジンバス、タクシーや電車などで空港へと向かっていました。
変わらないのは、公式ショップに入るための行列と、セールになったマスコットを買い漁る人々の購買意欲。公式ショップはパラリンピック中もオープンします。
オリンピックが始まる前は、盛り上がりに欠けた街の雰囲気に不安を覚えたものですが、カナダの選手たちの活躍が人々の心を動かし、連日のオリンピック・フィーバー状態を生み出したのだと思います。感動、歓喜、感涙する人々を見て、オリンピック開催がバンクーバーに与えた影響に驚くばかりです。
3月12日からはパラリンピックが始まります。日本からも42選手が出場します。バンクーバーは歩道の段差がなく、バスや電車へ車椅子や電動スクーターでの乗車が可能。スーパーには車椅子対応のレジがあったり、我が家も車椅子でのアクセスが可能です。そんな障害者にも優しい街づくりに努めているバンクーバーでのパラリンピックも、GO CANADA! で盛り上げてほしいものです。
開会式と閉会式の会場となったエアードームのBCプレース(左)は、2011年には開閉式屋根のスタジアムに変わる予定です。アイスホッケーの会場となったホッケープレース。来週からは地元アイスホッケーチーム、カナックスのホームリンクとして名称もGMプレースに戻ります。
施設の姿や名称は変わっても、ここで起きたオリンピックの数々のシーンは長くカナダの人々の心に残ることと思います。個人的には初めて時差なく見られた冬季オリンピックを毎日多いに楽しむことができました。
今まではバンクーバーと言えば…何が有名?と日本の知り合いにも言われてきましたが、これからはオリンピック開催都市として日本の皆さんにも覚えてもらえたはずですね。
そして長いオリンピックへの道のりを経て、バンクーバーで素晴らしい闘いぶりを見せてくれた日本人選手の皆さん、いつかバンクーバーで行われる大会で戻ってこられるのを楽しみに待っています。ありがとう、チームニッポン!
※日記を書く方法はこちらで紹介しています。