世界の子供達に…Right to Playの活動
2010年2月28日
2月27日 土曜日 雨時々曇り 朝の気温8℃
オリンピック期間中、行列のそばや通りの真ん中で、この黄色いTシャツを着た男女が、子供達と一緒にボール投げやゲームをして遊ぶ姿をよく目にしていました。Right to Play の Play の1文字から、子供たちが退屈しないように遊び相手をしている集団かなと思っていたのですが、Right to Play が相手をするのはバンクーバーだけでなく、世界の子供達だちだということがわかりました。
ホッケー会場近くに設置された施設でもらった資料とホームページ(www.rightto play.com)によると、Right to Play は1994年のレハンメル・オリンピックを含め、4個の金メダルを獲得した元ノルウェー・スピードスケート選手のヨハン オラフ コフ氏がCEOを努める組織で、1994年のオリンピックで、当時選手だったコフ氏が金メダルの報奨金から多大な寄付を行い、他のメダリストも賛同して多額の寄付を集めた活動オリンピックエイドが始まりです。集められた寄付金は戦争で荒れ果てたサラエボやエチオピアの国々の救済活動を行うために活用されたのです。
1996年のアトランタオリンピックではユニセフと共同し、アフガニスタンで子供達に予防接種を行うための募金活動の行い、多額の寄付金と共に予防接種のために休戦をも引き出す成果を挙げています。そして2000年には単に募金を集める活動から、非政府組織Right to Playを設立。オリンピックに限らず世界中から様々なスポーツのトップアスリートが参加し、難民キャンプなどで子供達を対象にスポーツや遊びを奨励する活動を始めます。
この活動は世界の恵まれない国々の子供たちが、スポーツや遊びという身体活動を通じて健全な成長、健康と平和を獲得することをゴールとしています。グローバルチームのスタッフやボランティアが現地でコーチや先生を養成し、トップアスリートたちはアスリート大使として、子供達と直に触れあい、この活動の啓蒙や寄付を募る活動をサポートしています。
現在、43カ国から350人の現役中と引退したアスリートたちがアスリート大使として Right to Play の活動に参加。今回のオリンピックでメダルを獲得した9名の選手(2月28日現在)もアスリート大使を務めていると表示がありました。
夏季と冬季オリンピック両方でメダルを獲得しているカナダのスピードスケート代表、クララ・ヒューズさんもアスリート大使の1人。自分の活躍が世界の子供達に何か与えられるということが長い競技生活を支えてくれたのでしょうか。
今日はガーナからの唯一の選手が男子回転に出場し、日本人女子のスピードスケート団体チームが素晴らしいレースを披露してくれました。にぎやかなお祭り騒ぎが続く街角で、スポーツと選手たちが世界に与える影響を再認識。明日のアイスホッケー決勝戦はカナダやアメリカでけでなく、世界の子供達に夢や感動を与えてくれる試合になってほしいです。
※日記を書く方法はこちらで紹介しています。