ジャンプ
Ski Jumping葛西が連盟会長に一発回答/ジャンプ
<スキー・ジャンプ:UHB杯>◇24日◇札幌・大倉山ジャンプ競技場(HS134メートル、K点120メートル)
バンクーバー五輪代表の葛西紀明(37=土屋ホーム)が「会長の喝」に一発回答した。23日のTVh杯で2位にとどまり、3位伊東大貴(雪印)と2人、全日本スキー連盟(SAJ)の伊藤義郎会長(83)に説教されたが、この日は2回目に最長不倒の136メートルをマークして、279・3点で2年ぶり4度目の優勝を果たした。伊藤会長はメダル獲得なら閉会式の旗手に推薦することを明言。すでに候補に挙がっているフィギュアスケートの浅田真央(中京大)のライバルに名乗りを上げる。
葛西が伊藤会長の雷を力に変えた。1回目130メートルで首位に立った2回目。直前の伊東が135メートルの大ジャンプを見せたが、それで逆に集中力が高まった。向かい風をうまくとらえると、136メートルまで飛距離を伸ばした。着地でガッツポーズを決めると、スキー板を脱いでファンに向かって駆けだした。「前日、会長に『優勝しろ』って言われて重圧があった。ホッとした」と笑顔を取り戻した。
23日のTVh杯で2位に終わり、五輪代表から漏れた湯本に優勝をさらわれた。表彰式後に伊藤会長に呼び出され「もっと飛んでくれ。(五輪前の)3戦どれかで優勝しろ」と強い口調で奮起を促された。その後、午後7時まで敗戦を引きずったが、室内で筋トレを行い気分転換したという。「緊張感で集中できた。汗かいてガラッと変わった」と陽気に振り返った。
伊藤会長はこの日は上機嫌で、五輪閉会式の旗手候補にジャンプ陣を推薦する意向を示した。「メダル(獲得)ならジャンプ陣も推薦したい。格好いい選手が多いし、見栄えするはず」。18日の五輪結団式ではフィギュアスケートの浅田真央の名前も候補に挙がっていた。葛西は「旗手? やりたいね」と、こちらも意欲を見せた。【松末守司】
[2010年1月25日9時28分 紙面から]
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