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法大尾木教授、国母問題は「全体主義的」

 バンクーバー冬季五輪のスノーボード男子ハーフパイプ日本代表で、メダル獲得の期待がかかる国母和宏(東海大)が公式服装の乱れで批判されている問題で、日本選手団の橋本聖子団長は12日、国母の開会式(同日夜)への出席を取りやめさせると発表した。全日本スキー連盟(SAJ)は、国母の大会そのものへの出場を辞退させる意向を伝えたが、橋本団長の判断で競技には出場することになった。

 教育評論家の尾木直樹法政大教授(臨床教育学)のコメント。

 「フォーマルな場に国の代表として参加するならきちんとするべきだ、との考え方には賛成で、国母選手に社会性が欠けていたのも事実だろう。しかし問題は周囲の反応。服装の乱れを空港で目撃された初期段階で、周囲の誰かが注意すればよいだけで、選手団の入村式への出席を自粛させたり、開会式の参加を取りやめさせる対応は全体主義的で、明らかに大げさ。これから競技に臨む選手本人のためにもならない」。

 [2010年2月13日10時36分]


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