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国母の辞退回避、温情聖子団長鶴の一声

橋本団長(左)とともに会見に出席したスノーボードの国母
橋本団長(左)とともに会見に出席したスノーボードの国母

 スノーボード男子ハーフパイプ(HP)代表の国母和宏(21=東海大)が、橋本聖子団長(45)に救われた。服装の乱れや会見の態度に苦情が殺到していることを受けて12日、全日本スキー連盟(SAJ)が日本選手団の橋本団長に出場辞退を申し入れた。しかし、国母と直接会談した同団長は、選手団の行動規範違反で開会式の参加はやめさせたが、競技については「私がすべて責任を負う」という条件で、辞退の申し入れを撤回し、独断で出場を許可した。最悪の事態を免れた国母は、バンクーバー市内で同団長と会見し、謝罪した。

 国母は会見場に一礼して入場した。橋本団長と並んで着席する前に、もう1度頭を下げた。2つあった鼻の左側のピアスは、1つだけになっていた。「いろいろな方々に、ご心配とご迷惑をおかけしまして、すみませんでした。応援してくださる方々に雪の上でいい滑りができるように頑張ります」と、神妙な表情で言葉を選んだ。

 1度は「五輪出場辞退」という最悪の決着でまとまりかけた。事態を重くみた、選手団の副団長を務めるSAJの笠谷幸生競技本部長が、自身の辞任と国母の出場辞退を伊藤義郎会長に提案。「大いに不愉快」と立腹していた同会長がこの日午前、橋本団長に謝罪した上で「強く責任を感じている。選手団としての資格がない」と、国母の出場辞退を申し入れた。

 これを受け、橋本団長は国母と直接会談した。約40分に及ぶ話し合いで同団長は「熱意を感じた。『オリンピックに出たい』という言葉も聞いた。スタートラインに立たないまま終わるのは逆に無責任だと判断した」と、SAJの申し入れを撤回。日本オリンピック委員会(JOC)から「団長一任」を取り付けた上で、開会式にスノーボードの萩原監督とコーチ2人を含む4人を参加させない代わりに、試合出場を許可した。

 服装の乱れを注意され、入村式を自粛させられた10日の会見では、肩ひじをついて「反省してまーす」と発言し、苦情が殺到。しかし、この日は質問に橋本団長にアドバイスを受けて答えるなど、反省を態度で示そうとした。一方で「(目標は)ないです」「頑張るしかない」など、実のないコメントは相変わらず。「本人はどう言葉にしていいか分からない。表現の仕方が下手」と、橋本団長が思わずフォローした。

 「メダル候補だから出すわけではない。責任を果たすためにチャンスを与えた。最終的には私の責任。子どもたちに夢を与えるのが彼の最大の仕事。変わった姿を見届けないといけない責任がある」と、橋本団長は男子HPが行われる17日に会場に訪れるという。土壇場で団長の「温情裁定」に救われた国母は、「責任を重く感じております」と話し、最後に再び一礼して会場を後にした。【高田文太】

 [2010年2月14日8時44分 紙面から]


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