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５大会連続の五輪出場を決め、取材を受ける里谷（共同）

　９８年長野五輪女子モーグル金メダルの里谷多英（３３＝フジテレビ）が、バンクーバー五輪代表に選出された。５大会連続出場となり、日本女子ではスピードスケートの岡崎朋美（３８＝富士急）と並び史上最多。０２年ソルトレークシティー五輪の銅と合わせ、日本女子で１人だけ冬季五輪の複数メダルを保持するベテランは、得意の大舞台へ照準を合わせた。

　北米遠征中の里谷は、米ユタ州ディアバレーの宿舎で朗報を聞いた。１２日夜、「（５大会は）長いですね。その時々で、全然気持ちが違う」と感慨深げだった。同じく５大会連続となる５歳年上の岡崎は、あこがれの存在だ。今月４日の出発時には「私も５回出ることができたら、岡崎さんに続ける。あこがれの選手なので、光栄です。きれいだし、強いし、笑顔がすてきだし、しかも優しい方で、会うとニコニコ話してくれる」と打ち明けていた。

　今季Ｗ杯は、１２月の開幕２連戦で決勝に進んだが、年末年始も練習して腰を痛めてしまった。今月８、９日のＷ杯を欠場し、１２日も練習を休んだ。「新人じゃないのに、無理した。まあ、スキーが楽しいんです」。Ｗ杯は残り３戦を終えると、５度目の大舞台が待つ。「いい滑りをしたい。もしかしたらメダルには届かないかもしれないけど、これ以上ないという滑りができる大会にしたい」と意気込んだ。

　［2010年1月14日8時55分　紙面から］

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