フリースタイル
Freestyle Skiing暖冬が愛子のメダルに追い風!
バンクーバー五輪のモーグルコースが、愛子好みに仕上がった。フリースタイルスキー代表の高野弥寸志ヘッドコーチ(47)が6日、サイプレスマウンテンのコースを初視察。コブの間隔が近く、技術が必要となる設定は、上村愛子(30=北野建設)ら日本勢には有利と指摘した。暖冬による春のような雪質は、上村が世界選手権で2冠を獲得した福島・猪苗代と酷似するという。公式練習は8日から始まる。
午後2時40分から約40分間、高野コーチはスタッフ2人とともに五輪コースを観察した。「前回のサイプレスより、コブとコブが近くなっていた。よりテクニカルになる。僕らにとっては、誰でも滑れるコースより、技術的要素が盛り込まれた方がいい」。好感触を得た。
前回、サイプレスで試合が行われたのは、09年2月のW杯。上村は「簡単なコースだと思う。その分、差をつけるのが難しい」と話し、5位に終わった。斜度が27度と緩やかで、技術の差が出にくかった。だが五輪仕様ではコブが密接し、持ち味が生きるコースに出来上がってきた。
記録的な暖冬による雪不足で、会場の準備は遅れた。そのため、雪質も特殊という。高野コーチは「猪苗代に似ている。ザラメ状で、春の雪の典型。日本人は苦手でなく、得意な方」と説明した。午後4時半の予選から、午後7時の決勝にかけて冷え込み、雪質は変わる。難度が高まるほど、上村の技術は武器になる。
コースの完成が遅れ、公式練習開始は9日からとの情報もあったが、当初の予定通り、8日から雪上に立つ。4日にバンクーバー入りした後の上村について、高野コーチは「体も気持ちもリラックスして、英気を養っているところ」と話した。あとは上村が、本来の力を出せるかどうか。コブが難解になり、雪が軟弱になったコースを攻略すれば、メダル取りは決して難しくない。【佐々木一郎】
[2010年2月8日9時7分 紙面から]
関連ニュース
※ニュースの日記を書く方法はこちらで紹介しています。
このニュースには全0件の日記があります。
- 愛子登場のモーグルW杯濃霧で7日に順延 [6日18:16]
- 愛里咲、モーグルW杯で大技の封印解く [6日08:59]
- 愛子&多英、来週までに去就を決断へ [5日08:47]
- 愛子が五輪後初滑り「ベスト尽くす」 [5日08:47]
ソーシャルブックマーク