このページの先頭



ここからこのページの本文


フリースタイル

Freestyle Skiing
  1. トップ
  2. ニュース
  3. 写真ニュース
  4. 結果
  5. 選手名鑑
  6. 競技メモ

愛子五輪コース初滑り「日本に合ってる」

五輪コースで初の練習を行った上村(中央)はエア台の感触を確かめる
五輪コースで初の練習を行った上村(中央)はエア台の感触を確かめる

 【バンクーバー(カナダ)8日(日本時間9日)】女子モーグルの上村愛子(30=北野建設)が、バンクーバー五輪のコースに好感触を得た。この日、公式練習を行った。現地入り後、初の雪上にもかかわらず、第1エアでヘリコプター(横1回転)を跳び、本番同様の高速ターンも披露。好調を公言し、気持ちを一気に高ぶらせた。13日の本番へ向け、快調に滑り出した。

 やっと解禁されたコースで午後4時15分から約2時間、上村がみっちり滑り込んだ。気温は0度以下に下がったが、心は熱かった。「ようやく山に来たという感じもするし、久しぶりに楽しくて、はしゃいで滑っちゃったところがあります」。水を得た魚ならぬ、雪を得た上村は、喜びとともに体を動かした。

 この日まで、コースへの報道陣の立ち入りは禁じられた。上村はリクエストにこたえる形で、取材エリアまで歩いてやってきた。自分のペースを乱されることは得意でないはずが、冗舌になった。公式練習4日間のうちの初日だったが、5本滑り、ヘリを1回跳んだ。ミドルセクション(エアとエアの間)をトップスピードで滑る場面もあった。

 「すごい気持ちいいなと思いながら滑っていたので、早めに飛び出した。自然と、もうそろそろ跳んでいいかなと思って跳びました」。前日の会見では「コースをちょっと、ゆっくり見たいなという気持ちで入りたいです」と話していたが、気持ちがいつの間にか体を動かしていた。

 林監督は「愛子が一番滑っていた。誰よりスピードが速かったのは、素人目にも分かったでしょう?」と精力的な動きを褒めた。今季W杯は全7戦中2度の2位が最高で、優勝はなし。だが、バンクーバー入り直前まで1週間の福島合宿で立て直し、この日は「調子いいです」と打ち明けた。

 春の雪に似たザクザクの雪質という点を除けば、コースの問題点は特にないことも分かった。「本番はお客さんも入るし、自分もドキドキするのかなと思いますけど、コース自体が日本チームに合っているかもしれないので、自信を持って滑れたらいいのかなっていうイメージはつきました」。調子の波があった今季、五輪を前にいよいよピークを迎えようとしている。【佐々木一郎】

 [2010年2月10日8時30分 紙面から]


関連ニュース


このニュースには全0件の日記があります。



キーワード:

上村愛子


ここからフッターエリア

nikkansports.comに掲載の記事・写真・カット等の転載を禁じます。
すべての著作権は日刊スポーツ新聞社に帰属します。
(C)2024,Nikkan Sports News.