ノルディック複合

チームスタッフ（中央）と笑顔を見せる小林（左）と高橋（共同）

　小林範仁（２７＝東京美装）らスキー・複合の五輪代表５人が７日、遠征先の欧州からバンクーバー入りした。日本オリンピック委員会（ＪＯＣ）が、到着１０分前になって報道陣に空港での取材禁止を通達する中、到着ゲートに姿を現した小林は「さっ、やりますか！」と、自らの判断で取材の規制を解除。「せっかく現地に入ったんだから。じたばたしてもしょうがない。新聞にでかく書いて」と、笑顔を振りまく“小林劇場”を始めた。

　ＪＯＣの通達を無視する形にはなったが、フィギュアの浅田らに話題が集中する現状に、競技の普及を願う小林なりの判断があった。小林と渡部暁斗（早大）を除く３人の荷物が届かないトラブルもあったが「２０１０年はついている。（日本選手団の）スーツに袖を通していよいよだなと感じた。欧州での合宿で最高にいい練習ができたのであとはやるだけ」と、団体のメダル獲得を狙う日本のエースらしく堂々としていた。

　［2010年2月9日8時42分　紙面から］

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