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暖冬=複合金、エース小林「日本に近い」

樹木が多く風の影響を受けにくい距離会場で練習する小林(共同)
樹木が多く風の影響を受けにくい距離会場で練習する小林(共同)

 日本チームに追い風が吹いてきた。メダル獲得を目指すスキー複合の小林範仁(27=東京美装)ら代表5人が8日、ウィスラー五輪公園の距離会場で初練習を行った。気温が4度にも上がり、湿った雪質は、昨年2月の世界選手権団体で優勝したチェコ・リベレツと類似している。午後の記者会見では、全員手ごたえを口にしており、4大会ぶりのメダルへ好条件がそろった。

 この日、5人は雪質を確かめるように約1時間コースを周回した。世界選手権でアンカーを務めた小林は「ずっと雨みたいなので、べちゃべちゃで日本に近い雪になる」と分析。ウエットな雪質だった世界選手権で金メダルを獲得したように、日本向きのコースだ。

 勝敗のカギを握るワックスは、気温、雪質の違いなどで選択される。日本はこの特殊な雪質のデータが豊富にあるが、気温が上がらず硬い雪質に慣れている欧州勢にとっては不利。10日から週末にかけて雨予報が続く。小林は「スキーが滑れば日本にチャンス」と話す。5日間の欧州合宿を経て万全の態勢でバンクーバー入りした日本が、世界選手権の再現を演じる。【松末守司】

 [2010年2月10日8時31分 紙面から]


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