カーリング

＜カーリング：五輪代表決定戦＞◇第１ラウンド第１試合◇初日◇５日◇青森市スポーツ会館カーリングホール

　昨年の日本選手権２位のチーム長野が、今年の同選手権２位の常呂高（北海道）に先勝し、五輪２大会連続出場を目指すチーム青森との決定戦進出に王手をかけた。１－２で迎えた第５エンドにスキップ（主将）の土屋由加子（２９）が最後の１投で、３点をたたき出して逆転すると、そのまま７－５で逃げ切った。第１ラウンドは３回戦制で、６日の第２試合にチーム長野が勝つと、７日からのチーム青森との決定戦進出が決まる。

　第５エンドの３点が流れを変えた。土屋は最後の１投で、常呂高の２つのストーンを同時にはじき出すダブルテークアウト。３点をたたき出した。「このチャンスは絶対にものにしようと投げた。あれで流れを引き寄せた」（土屋）。１点リードで迎えた最終の１０エンドは、リード、セカンドにミスが出るピンチだったが「それをカバーするのがスキップの役目」と、ここでも最後に土屋がハウスの真ん中にきちっとストーンを止めて逃げ切った。

　０６年トリノ五輪代表決定戦では２－５でチーム青森に敗れ涙をのんだ。その五輪でカーリングがブレーク。その後はチーム青森にスポットが当たり続け、チーム長野は常に後塵（こうじん）を拝してきた。「つらい時もあったけど、また青森に挑戦して五輪に行きたい」（土屋）。その夢に残り１勝と迫った。

　［2009年11月6日9時41分　紙面から］

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