カーリング
Curling常呂娘バンクーバーの夢散る/カーリング
<カーリング:バンクーバー冬季五輪女子日本代表決定戦>◇6日◇青森市スポーツ会館
常呂高のバンクーバー五輪への夢が絶たれた。チーム青森への挑戦権をかけたチーム長野との第1ラウンドは、前日の第1試合に敗れ、がけっぷちに追い込まれながら、この日の第2試合で9-6で勝利。続く第3試合も、最大4点差を追いつき延長戦にまで持ち込んだ。最後は力尽きたものの、高校生が平均年齢31歳のベテランチームを追い詰めた。5人中4人は現役続行を希望。14年ソチ五輪(ロシア)を目指し、新たな戦いをスタートさせる。
常呂高5人の表情は晴れ晴れとしていた。8-8で迎えた第11エンドで2点を奪われ終戦。五輪出場を逃した瞬間、一瞬だけ悔しそうな表情を浮かべたものの、すぐに笑顔で手を取り合って健闘をたたえ合った。北見市から会場に駆けつけた家族、関係者から「お疲れさま」の声がかかると、5人ともに満足そうな表情を浮かべた。スキップ(主将)の吉村紗也香は「後半はいいショットが決まった。満足しているし、悔いはありません」と充実感に包まれていた。
午前中の第2試合を勝利し、迎えた午後の第3試合は、常呂高らしい攻めの姿勢を貫いた。第6エンドまで最大4点差あったが、チーム長野のミスにつけ込み、徐々に迫っていった。7-8で迎えた第10エンド、ストーン1個分の間をスキップ吉村が通すとハウスの真ん中に吸い寄せられ同点。延長戦で力尽きたとはいえ、セカンドの氏原梨沙が「自信がついた」と言えば、サードの井田莉奈、リードの石垣真央も口をそろえて「いい経験ができた。今後につながった」と胸を張った。
普段は公立校に通う普通の女子高生。企業チームに所属し、競技に専念できる他チームとは違い、練習は学校の授業が終わってから午後7、8時からの約2時間だけしかない。大学受験が控えているため、今大会も勉強道具を持参していた。それでも国内トップチームと互角の戦いを演じ、貴重な経験を得た。小林博文コーチは「選手は納得の試合と言っていたし、最後は自分たちの試合ができた。メンタル面も強くなった」とたたえた。
14年ソチ五輪へ大きく夢をつないだ。控えで今大会限りでチームを離れる小野寺佳歩以外は、道内の大学に進学し、競技を続行する。今後は休む間もなく12月5日の全日本ジュニア選手権(軽井沢)に出場。吉村は「完成度を上げて4人で五輪に出たい」と雪辱を誓った。このメンバーで常呂高を名乗るのは最後だが、五輪ロードは4年後へと続いていく。【松末守司】
[2009年11月7日11時51分 紙面から]
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