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カーリング娘に新愛称クリスタルジャパン

: 新愛称「クリスタル・ジャパン」のボードを掲げて笑顔を見せるチーム青森

　もう「カー娘」と呼ばないで！　カーリングで１０年バンクーバー五輪代表のチーム青森が１０日、北海道・北見市で行っている合宿を公開し、「ＣＲＹＳＴＡＬＪＡＰＡＮ（クリスタル・ジャパン）」の愛称で今後の活動を行っていくことを発表した。

　前回のトリノ五輪から、自然発生的に「カーリング娘」と呼ばれ、親しまれてきたチーム青森だが、今回は選手の努力が氷上で雪の結晶（クリスタル）のように美しく輝くという意味を込め、関係者が協議して愛称を決めた。スキップの目黒萌絵（みちのく銀行）は「もう年って言うのもあるけど、アスリートとしてこれからは見てもらいたい」。サードの本橋麻里（ＮＴＴラーニングシステムズ）も「カー娘って１０代のイメージ。子どもっぽいですよね」と、定着したカー娘からの“卒業”を誓った。

　カー娘というアイドル的な存在というより、アスリートとしての評価を求めたい－。それだけの結果を残してきた。１１月の五輪代表決定戦後に始まったパシフィック選手権（長野）では、世界王者の中国には敗れて２位に終わったとはいえ、中国とは現チームになってから６勝５敗とリード。昨季は逃した世界選手権（３月、カナダ）の代表権も獲得。日本カーリング初の五輪のメダルを照準に入れるまでに成長した。

　チームは１４日まで北見市で合宿した後、青森に戻り１月３日から欧州遠征に出発する。五輪前哨戦となる２大会に出場し、総仕上げを行う。目黒は「細かいところを修正して五輪に向かいたい」。ハウス（円）に雪の結晶をあしらったシンボルマークも発表したチーム青森は五輪で最高の輝きを放つはずだ。【松末守司】

　［2009年12月11日8時24分　紙面から］