フィギュア
Figure Skating織田フリー1位で逆転優勝/フィギュア
<フィギュアスケート:フランス杯>◇2日目◇17日◇パリ・ベルシー体育館
【パリ=高田文太】織田信成(22=関大)が、国際大会のフリーで自己最高となる163・33点をマークし、総合242・53点で逆転優勝を飾った。ショートプログラム(SP)2位で臨み、同首位のベルネル(チェコ)を12・57点と大差の2位に退けた。06年10月のスケートアメリカ以来3年ぶりの海外主要大会優勝、GPシリーズ4勝目だった。
戦国武将の子孫が、喜劇王と出会い、勝利をもぎ取った。織田はちょうネクタイに古い型のスーツという衣装で、チャプリンの映画テーマ曲をつないだメドレーに乗った。動きにくそうな服装でも、いつもよりジャンプは高く、スピンは鋭かった。フリーの163・33点は、06年NHK杯を2・32点上回る国際大会自己ベストだった。
当初冒頭で予定していた高難度の4-3-3回転ジャンプは回避した。この日午前の練習で調子が上がらず、自ら決断した。「4回転を入れずにどこまでできるか、興味深かった」。大技抜きでも戦えることを証明した。その上で「今後は強い選手が出てくる。次からは絶対に4回転を入れる」と、得点の上積みを視野に入れた。
合間に見せるパントマイムのようなコミカルな動きで、観衆を笑わせた。16日のSPでは、今季の目標に掲げていた表現力を示す5項目の得点が伸びず、悔し涙を流した。5項目のうち、高評価となる7点台は2項目だけ。それがこの日は、5項目すべてで7点台をそろえた。昨オフから日課だった鏡に向かって笑う練習を、この日も欠かさなかった。
表現力だけでなく、肉体の強化も続けた。週6日、1日3時間のウエートトレーニングで、体脂肪率は4~6%を維持。164センチの小柄な体は筋肉のかたまりとなった。昨年より下半身は約40%筋力がアップ。この日は8つのジャンプをすべて決めた。
これで中国杯2位以上なら12月GPファイナル(東京)出場が確実、3位でも例年通りなら出場可能な圏内だ。GPファイナルで表彰台に立ち、日本人最上位ならバンクーバー五輪内定一番乗り。「五輪シーズンでいいスタートが切れた。これを最後まで持続させたい」。日本勢の先陣を切って、織田が好発進した。
[2009年10月18日8時29分 紙面から]
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