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Figure Skating真央、ライバル引退でもソチでヨナに勝つ
必ず、ヨナに勝つ! バンクーバー五輪のフィギュアスケート女子で銀メダルを獲得した浅田真央(19=中京大)が、ライバルの金妍児(韓国)に「勝つ」ことにこだわった。日本選手団の本隊は2日、帰国した。橋本聖子団長らと臨んだ都内のホテルでの記者会見で、浅田は「勝ちたいという思いはある」と明言。もし金がプロに転向して直接対決できなくなったとしても、金が五輪でマークした世界最高得点を塗り替えたいと、強い意欲を示した。
五輪の悔しさは、五輪でしか晴らせない。14年ソチ五輪を目指すことを決めている浅田が、4年後の金との再戦を強く望んだ。「金はプロに転向するかもしれない」と問われると「自分も(ソチで金に)勝ちたいという思いがある」と、きっぱりと言い切った。
フィギュアはプロに転向すると、五輪には出場できない。仮にそうなると金との対決は実現しない。それでも浅田はこだわった。「もし(金が)引退しても、記録は残るので自分が塗り替えられるようにがんばりたい」。ソチ五輪での直接対決が無理なら、金の世界最高得点228・56点を上回りたい。その上で金メダルを獲得しないと、今大会の悔しさは晴らせない。
表彰式で銀メダルをかけてもらった時には「うれしさ半分、悔しさ半分」だった。しかし、帰国までの数日間で、すでに気持ちは切り替えた。「自分も本当にがんばらないといけないと刺激を受けました。早く(金を)抜けるようにがんばりたい」。
そのためには、さらなるレベルアップをする必要がある。「まだまだ他のジャンプの種類を増やすこともできるし、3-3(連続3回転ジャンプ)も入れることができる」。今季は構成に入れていない連続3回転ジャンプに挑戦する意向も明かした。以前から練習している4回転にも「挑戦するのは楽しみです」と期待をふくらませていた。
成田空港の到着ロビーでは、報道陣を含めて約500人の出迎えを受けた。「真央ちゃ~ん、おめでとう」などと声援を浴びた。「この銀メダルはソチに向けてのステップにしたい」。今度こそ、金に勝って君が代を聞きたい。そのためにも、金には引退しないでほしい。浅田の顔には、そんな思いがにじみ出ているように見えた。【吉松忠弘】
[2010年3月3日8時51分 紙面から]
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