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真央2位、最高ヨナに36点差/フィギュア

ジャンプに失敗し手をつく浅田(撮影・上田博志)
ジャンプに失敗し手をつく浅田(撮影・上田博志)

<フィギュアスケート:フランス杯>◇最終日◇18日◇パリ・ベルシー体育館◇エキシビション

 【パリ=高田文太】浅田真央(19=中京大)のバンクーバー五輪金メダルに、黄色信号が点灯した。17日の女子フリーで115・03点をマークし、総合173・99点で2位。ショートプログラム(SP)の3位から順位を上げたが、優勝したライバル金妍児(19=韓国)はフリーで133・95点、総合で210・03点と、ともに自身の歴代世界最高得点を更新した。総合での差はシニア8度目の直接対決で最大となる36・04点。タラソワ・コーチからは「鉄の神経を持て」と、ロシア流のゲキが飛んだ。

 トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の着氷が乱れた瞬間、優勝の可能性が完全に消えた。冒頭で1つ目の3回転半を2回転トーループとの連続ジャンプで決め、波に乗りかけた直後に2つ目を両足で降り、2回転半となった。終盤には浅田にとって容易なはずの2回転半でも転倒。点差はSPの17・12点から2倍以上に広がった。

 2位浅田と1位金との総合36・04点差は、2位から8位までがすっぽり収まるほどの大差だ。浅田は回転不足などジャンプのミスが計4つ。金は女子でただ1人、跳んだジャンプはすべて完ぺきだった。浅田は、金の歴代世界最高得点について「自分はまだ、その得点には届かない。すごいと思う」と、完敗を認めるしかなかった。

 浅田の揺れる心を察知したタラソワ・コーチは「真央は心が非常に敏感。自分の中で鉄の神経を持つことが大事」と話した。ロシア語で「ニエルベ・ジュアズネイア」という鉄の神経とは、何事にも動じない心の意味。ロシアの格言で、02年ソルトレークシティー五輪男子金メダルのヤグディンら、歴代の教え子にかけてきた言葉を初めて浅田に伝えた。

 応じるように浅田も「(3回転半を)今回1つ跳べたので1つ乗り越えられた。きっかけが大事」と前を向く。4月の世界国別対抗戦では初めて総合200点を超えた。「焦りはない。自分はまだ100%の演技をしていないから」。SPとフリーで計3度の3回転半をすべて決めれば、金に追いつけると信じている。

 今大会期間中、練習では次々と3回転半を決めていた。本番での成功率を上げるため、実戦さながらに通し練習を徹底する。23日には次戦ロシア杯、4カ月後にはバンクーバー五輪が開幕。悩んでいる暇はない。

 [2009年10月19日9時11分 紙面から]


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