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Figure Skating美姫変身「夜の女王」やめ「レクイエム」
【モスクワ22日=高田文太】フィギュアスケート女子の安藤美姫(21=トヨタ自動車)が、バンクーバー五輪シーズン初戦の直前に、今季のショートプログラム(SP)の曲を変更したことを明かした。今月になって当初予定していた「夜の女王」から「レクイエム」への変更を決断し、曲の編集は4日前、衣装は前日21日に完成という急変ぶり。従来よりも表現力の得点を伸ばせる自信からの決断で、23日開幕のロシア杯でレベルアップした姿を見せる決意だ。
安藤が「夜の女王」を封印した。この日の公式練習で「クレオパトラ」をテーマとした今季フリーの演技を報道陣に初公開。クレオパトラの女性としての美しさと強さを表現したという、昨季までよりも表現力を重視した演技構成に仕上げた。これだけでも目新しかったが、練習後に突然の告白。「SPの曲をレクイエムに変えました。曲ができたのが4日前で、衣装は昨日(21日)できました」と、笑顔で話した。
曲を変えれば、その曲に合わせて衣装や振り付けも変えなければならない。曲を変えると決断したのは、当初は今季SPの予定だった「夜の女王」を初公開した今月3日のアイスショーの直後だった。「夜の女王」は磨きをかけた表現力を生かすのが狙いだったが、モロゾフ・コーチから「この曲より美姫の方が強い」と、予想以上の表現力アップが認められ、さらに強い曲調の「レクイエム」を選んだという。
「夜の女王」ではクモをイメージし、顔にはクモのペインティング、衣装は上半身にクモの巣を張り巡らせたようなものだった。それをこの演技のテーマ「神にささげる」のイメージから「黒と紫で十字架の衣装」(安藤)に変える。色気と怪しさは半減するが、中身もジャンプやスピンなど演技構成は変わらない。もともと「レクイエム」はエキシビション用に作られたプログラムで、「不安はなかった」。表向きはドタバタ発進ながら、得点アップを確信。23日のSPで、新生安藤美姫がお披露目される。
[2009年10月23日8時32分 紙面から]
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