フィギュア

華麗な演技を披露し２位となった小塚（撮影・上田博志）

＜フィギュアスケート：ロシア杯＞◇最終日◇２４日◇モスクワ

　ショートプログラム（ＳＰ）２位でフリーに臨んだ男子の小塚崇彦（２０＝トヨタ自動車）は、総合２１５・１３点で２位となった。冒頭の４回転トーループと後半の３回転フリップで着氷が乱れたが、３つのスピンのうち２つが最高のレベル４と評価されるなど大崩れしなかった。フリーも２位の１３９・６３点。４季ぶりに国際大会に復帰した０６年トリノ五輪王者プルシェンコ（ロシア）にＳＰ、フリー、総合とすべて敗れ、最後は２５・５２点差がついた。

　前日２３日のＳＰから次々と、４回転ジャンプを決めた五輪金メダリストの姿を見た小塚は「順位はこれ以上は望まない」と完敗を認めた。それでもトリノ五輪直後の世界ジュニア選手権を制した当時を思い出しながら「あの時はプルシェンコが２６０点で僕が１８０点。少しずつ差は詰まってきた。どんなにタイミングがずれていても４回転を跳ぶのを見ることができたのは収穫」と、新たな闘志が芽生えていた。

　［2009年10月25日8時43分　紙面から］

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