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Figure Skating真央、12・25五輪決定戦にコーチ不在か
【モスクワ26日=高田文太】フィギュアスケート女子の浅田真央(19=中京大)が、バンクーバー五輪代表入りがかかる可能性のある12月25日開幕の全日本選手権(大阪)を、指揮官不在で戦う可能性が出てきた。ロシア人コーチのタチアナ・タラソワ氏(62)のダブルブッキングが発覚。12月27~29日にロシア・サンクトペテルブルクで行われるロシア選手権と日程が重なり、同国の若手も指導中の同氏はどちらに出向くか決めかねている。いずれにしても直接指導の時間は限られ、浅田は自力で不調から脱出するしかない。
絶不調の浅田が、自力ではい上がる精神力を求められることになりそうだ。関係者が「ちょうどロシア選手権と重なっているので、タラソワ・コーチは全日本選手権に帯同できないかもしれない」と、タラソワ氏のダブルブッキングを明かした。帯同できたとしても全日本選手権直前が濃厚。練習で抱えた悩みを自ら解決しなければならない。
同氏の青写真は、GPファイナル(12月3日開幕、東京)で浅田が五輪出場権を勝ち取るというものだった。同大会の日本人最上位メダリストは代表内定一番乗りとなる。同氏は地元ロシアで開催される14年ソチ五輪期待の若手選手も指導しており、年末はロシア選手権に集中するつもりだった。ところが25日に閉幕したロシア杯で、浅田はシニア大会自己ワーストの5位。GPファイナル出場が絶望的となり計算が狂った。全日本選手権の重要性は理解しているが、地元選手との約束も破れず、どちらを取るか決めかねているという。
27日に帰国する浅田は、ロシアでの調整も勧められたが「落ち着いて日本でやりたい」と答え、練習はアシスタントコーチが来日して付き添うことになった。多くの五輪王者を育てたタラソワ氏のカリスマ性は、自信を失いかけている浅田を勇気づけるだけに、不在となれば痛手だ。
一方で浅田は昨年の世界選手権など、これまでコーチ不在で勝ってきた経験もある。毎年「挑戦」をテーマにレベルアップしてきた自負もある。コーチ不在となったとしても、試練と思って乗り越えた時、五輪メダルの道が開けてくる。
[2009年10月27日7時56分 紙面から]
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