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Figure Skating真央「百発百中」の3回転半目指す
フィギュアスケート女子の浅田真央(19=中京大)が、「百発百中」のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を目指す。グランプリ(GP)シリーズのフランス杯、ロシア杯から27日に帰国。フランス杯はライバルの金妍児(19)に完敗し、ロシア杯は5位に終わったことで、11月下旬にタラソワ・コーチが緊急来日することが決定した。浅田自身も会見で、4回も「百発百中」という言葉を使い、12月25日開幕の全日本選手権(大阪・なみはやドーム)での復活を誓った。
浅田が、早々と巻き返しに打って出る。GP2戦の惨敗にも「冷静になれば、できないことは何もない。練習から(3回転半を)百発百中、跳びたい」と早くも気持ちを立て直した。会見で、4回も「百発百中」という言葉を連発し、完ぺきな3回転半復活への思いをうかがわせた。
今季から本格的にショートプログラム(SP)にも3回転半を入れた。フリーと合わせ1大会で3回の3回転半は、リスクが高いという声もあるが、浅田にとっては特別だ。「最も得点が高いし(世界で中野友加里と)2人しかできない。3発入っているので百発百中やりたい」。回避するつもりはない。
復活に向け周りも素早く対応した。帰国前日の夜、タラソワ・コーチから「明日、少し練習する」と緊急連絡。26日は夜にモスクワを出発するまで、SPの修正に取り組んだ。ジャンプに負担がかからないように、ステップなどを調整したという。
タラソワ・コーチが、11月下旬に来日することも急きょ確定した。関係者は「1週間から10日の滞在になると思う」と話す。全日本期間中は、ロシア選手権と日程が重なり来日が微妙だ。そのため、全日本前に「ちゃんと(ジャンプを)跳べるポイントを見つけたい」と、少しでも一緒に練習する時間が必要と来日が実現した。
ロシア杯5位の惨敗で、GPファイナル出場は極めて厳しくなった。同大会で表彰台に立ち日本人最上位で五輪代表内定という青写真は大きく狂った。しかし「この2カ月間は、もっともっと良くなる期間だと思う」と、すでに頭を切り替えた。
あくまでも最終目標はバンクーバー五輪だ。「五輪で金メダルを取るという目標は変えずに頑張りたい」。この苦難を乗り越えて初めて、浅田に本当の金メダルが輝くはずだ。【吉松忠弘】
[2009年10月28日8時10分 紙面から]
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