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織田連勝ファイナル一番乗り/フィギュア

優勝し、金メダルを手に喜ぶ織田(左)と鈴木(共同)
優勝し、金メダルを手に喜ぶ織田(左)と鈴木(共同)

<フィギュアスケート:中国杯>◇2日目◇10月31日◇北京◇男子フリー

 織田信成(22=関大)が世界一番乗りで、3季ぶりとなるGPファイナル(12月3日開幕、東京)出場を決めた。ショートプログラム(SP)首位で臨んだフリーも156・23点で首位となり、総合239・58点で完全優勝。昨季世界王者のライサチェク(米国)を7・41点差の2位に退けた。開幕戦のフランス杯に続く今季2勝目。GP通算5勝目は高橋大輔を1つ上回り、日本男子最多だ。

 電光掲示板で得点を確認し、緊張から解放された織田は思わず笑顔をみせた。表現力を示す5項目の得点は、1項目が超高得点となる8点台をマークするなど、軒並み高かった。技術点でもライサチェクを5・26点も上回った。SP、フリーとも1位の完全優勝で、GPファイナル出場一番乗り。「内容には満足できないけどGP連勝はうれしい。ファイナルにいい形で入れる」と振り返った。

 「チャプリンメドレー」に乗ったコミカルな演技とは裏腹に、極度の緊張に襲われていた。SPを首位で折り返し、フリーは最終滑走。演技前には2度も階段でつまずき、安全策を取って4回転ジャンプも回避した。後半の3回転半は、疲れも出て1回転半止まりとなるなど、2週間前に制したフランス杯よりも総合点は落ちた。モロゾフ・コーチには「もっと試合に集中しろ」、母憲子コーチには「どの順番で滑っても自分をコントロールできる気持ちが必要」と注文をつけられた。それでも勝てたのが成長の証しだ。

 07年7月の酒気帯び運転の影響で、最近2シーズンはGPファイナルに出場するチャンスがなかった。07-08年シーズンは全戦欠場し、昨季はNHK杯を制したが、GP出場は1大会だけだった。3季ぶりにGP2大会に出場し、自身初、高橋大輔に続く日本男子2人目のシーズンGP2勝。通算5勝目は、堂々の日本男子トップだ。

 2戦連続で4回転を回避したが「ファイナルは表彰台を狙っているし、4回転を成功させたい」と話した。磨きをかけた表現力に加え、主要国際大会では06年トリノ五輪金メダルのプルシェンコ(ロシア)しか成功していない4-3-3回転が加われば、堂々の五輪メダル候補に浮上する。今後の1カ月余りは、GPファイナルに向けて腰を据えて練習できる。「もっと練習を頑張りたい」。五輪切符も一番乗りでつかみ取る。

 [2009年11月1日9時54分 紙面から]


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