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美姫連続ジャンプついに解禁!五輪決める

公式練習で調整する安藤美姫(撮影・上田博志)
公式練習で調整する安藤美姫(撮影・上田博志)

 安藤美姫(21=トヨタ自動車)が、世界最高難度の連続ジャンプの解禁を予告した。フィギュアスケートのGPファイナルは3日、東京・代々木第1体育館で開幕する。2日は公式練習が行われ、安藤は4日の女子ショートプログラム(SP)で、今季1度も跳んでいない3回転ルッツ-3回転ループに挑戦すると明かした。世界女王の金妍児(韓国)前世界女王の浅田真央(中京大)の連続ジャンプより基礎点の高い大技で、初のGPファイナル表彰台を狙う。今大会の日本勢のメダリスト最上位選手は来年のバンクーバー五輪の代表に決まる。

 40分間の公式練習の終盤、安藤が3回転ルッツ-3回転ループを跳んだ。ピタリと決めると、さらにもう1度成功。今季はGPシリーズ2戦2勝と好調ながら、1度も挑戦していなかった大技を立て続けに決めた。練習後は決心を固めた表情で「SPで入れようと思う。ここに入る前までは確率が20%ぐらいで不安もある。でも3-3(回転)に挑戦したい」と言った。

 10月のロシア杯で跳ぶつもりだったが、スピード不足から直前で回避した。11月のNHK杯は、当初から回避を決めていた。今季は表現力の強化に重点を置き、ジャンプ練習にまで手が回っていなかった。自信がなく成功率も低かったことから回避したが、NHK杯後はSPの3つのジャンプを、休憩なしで立て続けに10セット跳ぶなど、昨季以前と比べてもジャンプの練習に時間を割いた。「ハードに練習してきた。その練習を無駄にしたくない」と、自信を取り戻した。

 単発では基礎点が最も高い、浅田のトリプルアクセル(3回転半)の陰に隠れがちだが、安藤の3回転ルッツ-3回転ループは、女子の連続ジャンプとしては最も高得点。安藤自身が女子では唯一、跳ぶことができる単発の4回転サルコーと比べても、成功率も得点も高い。高得点を稼ぐことができる表現力に大技が加われば、過去4度出場して4位が2度、5、6位が1度ずつというGPファイナルで、初めて表彰台に立てるチャンスが広がる。

 今大会の日本人最上位メダリストは、五輪出場権を一番乗りで獲得できるが、「表彰台に立ちたい気持ちはあるが、それ以前に自分の演技に集中したい」と冷静に話す。気持ちがせいて、調子を落とし続けた4年前とは違う。心身ともに成長した姿を見せた時、五輪切符は自然と舞い込むと信じている。【高田文太】

 [2009年12月3日8時41分 紙面から]


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