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Figure Skating織田高速4回転!そっくりさん雄星に刺激
フィギュアスケート男子の織田信成(22=関大)が、7連敗中のライバル高橋大輔(23=関大大学院)との3季ぶりの直接対決を制し、バンクーバー五輪代表一番乗りに挑む。男子は4日に開幕するGPファイナルに向けて3日、会場の東京・代々木第1体育館で練習。顔が似ているプロ野球西武のドラフト1位菊池雄星投手が通う、花巻東高のすぐ近くで直前合宿を行ったことを明かした。そっくりさんを発奮材料に、日本男子初のGPファイナル制覇を狙う。
織田の勢いは止まりそうにない。練習では高難度の4回転-3回転の連続ジャンプを計3度、ピタリと決めた。10月にフランス杯、中国杯とGPシリーズを連勝。男子首位で今大会出場を決めた好調を持続している。今季はまだ1度も4回転に挑戦していないが「ショートプログラムが終わったらコーチと相談して決める」と意欲をのぞかせた。
高速の4回転は、高校球界最速左腕の菊池が成長した花巻市で精度を増した。11月30日まで2週間、同じモロゾフ・コーチに師事する女子の安藤らと同市で合宿。もともと「ファンの方に『似てる』と言われる」と、菊池は意識する存在だった。それが花巻東高に隣接する花巻市総合体育館で連日、ウエートトレーニングを行うようになり「めっちゃ会いたい」と思うようになった。今回は対面できず、校舎の写真を撮影しただけにとどまったが、刺激を受けるようになった。
花巻合宿中の氷上練習は4回転に重点を置き「追い込んでやってきた」。体力を消耗する4回転を繰り返しながらも「後半にスピードを出す練習をしてきた」と、体力も強化してきた。9回に150キロ台を連発する、まさに菊池の投球のような滑りを目指していた。
そんな織田の前に立ちはだかるのが高橋だ。今大会で織田が3位以内でも、高橋がさらに好成績なら五輪切符はお預け。直接対決で高橋に勝ったのは05年NHK杯が最後。その後は7連敗している。一昨季は織田が昨季は高橋が全戦欠場。3季ぶりの直接対決は、連敗ストップも求められるが「高橋選手のことはあまり意識しすぎず、自分の演技に集中したい」と冷静だ。
05年全日本選手権は、1度は「優勝」として表彰された。だが前代未聞の採点ミスで取り消され、トリノ五輪切符は高橋に渡った。それだけにこの日は「五輪に行きたい。早く安心したい」ときっぱり。最終選考会となる全日本選手権(25日開幕、大阪)を前に、五輪行きを決めるつもりだ。【高田文太】
[2009年12月4日9時26分 紙面から]
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