このページの先頭



ここからこのページの本文


フィギュア

Figure Skating
  1. トップ
  2. ニュース
  3. 写真ニュース
  4. 結果
  5. 選手名鑑
  6. 競技メモ

高橋完璧世界歴代2位89・95/フィギュア

男子SPで首位発進、華麗な演技で観客を魅了した高橋
男子SPで首位発進、華麗な演技で観客を魅了した高橋

<フィギュアスケート:GPファイナル>◇2日目◇4日◇東京・代々木第1体育館

 男子SPは高橋大輔(23=関大大学院)がほぼ完ぺきな演技で、世界歴代最高に0・71点と迫る89・95点で首位。織田信成(22=関大)は3位につけた。

 濃密な2分50秒があっという間に終わった。高橋が、最後にどうだとばかりに右手でポーズを決めると、地鳴りのような歓声で会場が揺れた。08年の4大陸選手権で出したSPの自己ベストを1・38点更新する、世界歴代2位の高得点だ。「お客さんが後押ししてくれた。ジャッジにもすごく評価してもらった」。右ひざの手術から、わずか1年で首位発進につなげた。

 きれいだった。そして何よりも力強かった。気持ちを切り替えるために新調した衣装に身を包み、滑り出しの連続3回転で着氷に成功すると波に乗った。「復帰後、初めて滑っている途中にお客さんの顔が見られた」。冷静さの中に余裕もあった。続く3回転半、3回転ルッツもきれいに着氷。そのたびに、大歓声が高橋を後押しした。

 直前に滑ったウエアが84・60点の自己ベストを出して歓声を浴びた。しかし、高橋は「自分もこの会場を沸かしてやろう」と動じなかった。これまでは、決して精神的に強い方ではなかった。05年世界選手権では、06年トリノ五輪の枠取りの重圧に15位と沈んだ。

 昨年の10月、練習中に右ひざ前十字靱帯(じんたい)断裂、内側半月板損傷の重傷を負った。精神的に追い込まれ、リハビリのあまりのつらさに逃げ出したこともある。しかし、その辛苦を乗り越えたことで、ひと回り大きくなった。

 5日のフリーを終わり表彰台で日本人最高位なら、バンクーバー五輪代表内定だ。しかし、3位の織田とは2・30点差で、決して気を抜けない。これまでともに戦ってきたライバルとの争いに「まだまだ理想には追いついていない」と、その目はさらなる高みを見据えていた。【吉松忠弘】

 [2009年12月5日9時22分 紙面から]


関連ニュース


このニュースには全0件の日記があります。


ソーシャルブックマークへ投稿

  • Yahoo!ブックマークに登録
  • はてなブックマークに追加
  • Buzzurlにブックマーク
  • livedoorクリップに投稿

ソーシャルブックマークとは


キーワード:

高橋大輔


ここからフッターエリア

nikkansports.comに掲載の記事・写真・カット等の転載を禁じます。
すべての著作権は日刊スポーツ新聞社に帰属します。
(C)2024,Nikkan Sports News.