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美姫総合2位で五輪一番乗り/フィギュア

銀メダルを手に笑顔を見せる安藤(撮影・上田博志)
銀メダルを手に笑顔を見せる安藤(撮影・上田博志)

<フィギュアスケート:GPファイナル>◇3日目◇5日◇東京・代々木第1体育館

 安藤美姫(21=トヨタ自動車)が世界女王の金妍児(19=韓国)に次ぐ2位で、2大会連続の出場。残る男女各2人の代表は、25日開幕の全日本選手権(大阪なみはやドーム)で決まる。

 丁寧に確かめながら、安藤は舞った。中盤には得意の3回転サルコーの着氷でバランスを崩し、手をついた。それでも慌てず演じ切った。金に次ぐ、2位の185・94点を確認するとホッとした顔でうなずいた。「練習の48%ぐらいしか力を出せなかった。疲れの面でスピードが出ず、細かい反省点は多い。でも気持ちよく滑れた。応援の後押しで取れたメダル」。2度目の五輪切符をかみしめた。

 古代エジプト女王をテーマにした「クレオパトラ」の曲に乗り、伝説の美女を演じた。頭には今季3戦目で初めて金色のティアラを付け、過去4度出場して1度も表彰台がない大会への思いの強さを示した。今年無敗の金に2・92点及ばなかった。それでも「トリノ五輪後に金メダルがほしいと思うようになった。今回の内定でそれに1歩近づいた」と、五輪本番での雪辱を誓った。

 五輪切符の獲得には「3位以内」と「日本人最上位」の両方が求められる中、鈴木が高得点で、最終演技者の安藤の前に「3位以内」を確定させた。それでも焦らず落ち着いていた。五輪への思いが強すぎて焦り、成績が低迷したトリノ五輪前とは違う。「余裕を表に出せるようになったのが結果につながった」と胸を張り、「4年前は全日本選手権6位で選ばれて複雑な気持ちだった。成長したご褒美かな」と喜んだ。

 3月の世界選手権で急成長した。2週間の直前の米国合宿では、モロゾフ・コーチに「日本に帰れ!」とまで言われ、涙を流して悔しがった。大会中には高難度ジャンプを跳びたいと同コーチに直訴したが、意見が対立。悩んだ末に高難度ジャンプは回避し、結果は銅メダル。表現力の重要性を知った。その表現力で五輪切符をつかんだ。「私はまだ若いが、いろんな経験をしたから今がある」。2カ月後に迫った五輪本番で、15位に終わった前回の雪辱に挑む。【高田文太】

 [2009年12月6日9時0分 紙面から]


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