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真央甦った!修正3回転半、着氷100%

 初の五輪代表入りが懸かる、フィギュアスケートの全日本選手権(大阪なみはやドーム)に、浅田真央(19=中京大)が、大技トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の完成度を高めて帰ってきた。26日の女子ショートプログラム(SP)に向けた公式練習が行われ、大会4連覇に挑む浅田は3回転半を5度跳んで、すべて着氷した。不振を極めたシーズン序盤から約2カ月。これまでは審判席に向かって跳んでいた3回転半の跳ぶ方向を逆にするなど、バンクーバー五輪を見据え、プログラムの構成を修正。本来ののびのびとした演技を取り戻した。

 今季は8度跳んで1度しか成功していない3回転半が、面白いように決まった。試合会場で行われた30分間の練習で、浅田は5度跳んですべて着氷した。SPの楽曲「仮面舞踏会」が流れる中で試みた1度も、ピタリと決まった。今季失敗が続いた3回転半について「一番得意としているジャンプ。難しいジャンプでもあるけど今は調子がいい」と話し、2カ月前とは別人のような笑顔を見せた。

 シーズン序盤は「3回転半が決まらないと始まらない」と、追い詰められたように話していたが、練習を通して「一番得意」と言い切るほどの自信を取り戻した。この2カ月は愛知県内の中京大リンクで、体力の消耗が激しい3回転半を重点的に練習した。「毎日最低でも5回」。多い日には10~12回跳んだという。

 プログラムの構成も変えた。これまでのSPでは、審判席の目の前で、審判に向かうように跳んでいた3回転半を、審判に背を向けて跳ぶようにした。日本オリンピック委員会の小林れい子専任コーチは「人間の心理として、目の前で見られていると思うとプレッシャーを感じてしまう。それを軽減することができる」と説明する。

 さらに何が何でも3回転半という、こだわりも捨てた。1回のフリーの演技で、これまで2回跳んでいた3回転半を「練習を見て決めようと思う」と、浅田は言った。シーズン序盤のプログラムでは3回転半と、3回転半-2回転トーループを組み入れていたが、連続ジャンプを2回転半-2回転トーループに変更する可能性もあるという。

 フランス杯とロシア杯での不振で出場できなかった今月上旬のGPファイナル。テレビでライバルの金妍児(韓国)の優勝を見て、燃えるような気持ちが戻ったという。「全日本までゆっくりと調整できると思っていたけど、いざテレビを見たら試合に出たい気持ちがわいてきた。試合が待ち遠しかった。(今大会は)4連覇したい思いがある」。優勝して文句なしで五輪切符を獲得したい-。浅田が珍しく強い言葉で思いを口にした。【高田文太】

 [2009年12月26日8時28分 紙面から]


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