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真央復活!今季初のSP首位/フィギュア

SPの演技で柔らかな表情を見せる浅田真央(撮影・たえ見朱実)
SPの演技で柔らかな表情を見せる浅田真央(撮影・たえ見朱実)

<フィギュアスケート:全日本選手権>◇2日目◇26日◇大阪府門真市・なみはやドーム

 真央スマイルが復活した! 女子ショートプログラム(SP)で、浅田真央(19=中京大)が今季自己最高の69・12点で首位発進した。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)がわずかに回転不足と判定されたが、それ以外はほぼミスなく演じ切った。バンクーバー五輪代表の残り2枠の争いは、浅田と2位中野友加里(24)4位鈴木明子(24)にほぼ絞られ、1・28差に3人がひしめく大混戦になった。

 演技を終えた浅田は、笑いながら目に涙をためていた。久しぶりに味わう万雷の拍手に、忘れかけていた達成感を思い出した。今季はフランス杯58・96点、ロシア杯で自己ワーストの51・94点と出遅れた。その苦手意識のあったSPで69・12点をマーク。「SPが一番のキーになると思っていたので、それを乗り越えられたうれしさがある。練習通りにできた。やっとできたという感じ」。心の底から笑った。

 冒頭の3回転半ジャンプは、踏み切りも着氷も乱れがなかった。ただ、わずかに回転不足と判定され、基礎点が9・5点から4・8点に半減された。それでも今季8度跳び、成功した1度以外は明らかな失敗ばかりだった大技の復調を実感できた。楽曲「仮面舞踏会」に乗り「初めての舞踏会でダンスしているような気持ちでできた。これまでとは違った仮面舞踏会。明日(27日)につながる」。悲壮感漂う表情が続いた浅田に、明るさが戻った。

 今季、3回転半はSPで2度試みてともに失敗。それが2度跳ぶフリーの重圧になっていた。重圧を緩和するため従来は審判席の目の前で跳んでいたSPの3回転半を、正反対の位置に変えた。「試合をシミュレーションして練習したし、演技の入り方も最初の激しい動きをなくしたので落ち着いてできた」。

 5位に敗れた10月のロシア杯後は愛知の中京大リンクで練習した。優先的に練習時間を確保。連日午前、午後とも1時間半ほど貸し切り状態だった。だが今月に入り、入れ替わりで練習していた恩師の山田満知子コーチが指導する、小中学生のクラスに交じるようになった。「1人で頑張るには限界がある。小さい子たちとでも大勢でやることで刺激を受けるもの」と山田コーチ。滑ることが楽しくて仕方なかった昔を思い出すようになった。復調を目指す大会が重圧のかかる五輪代表選考会となったが「試合が待ち遠しかった」と前向きだった。

 わずか1・28点差でひしめく中野、安藤、鈴木を抑えて優勝すれば、子供のころから夢見た五輪切符が手に入る。「一番大きなヤマ場は乗り越えた。五輪切符を取るつもりで頑張ってやってきた。練習してきたことを信じてやるだけ」。27日が4年間の集大成となる。【高田文太】

 [2009年12月27日7時57分 紙面から]


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