フィギュア
Figure Skating中野五輪へSP0・22差2位/フィギュア
<フィギュアスケート:全日本選手権>◇2日目◇26日◇大阪府門真市・なみはやドーム
バンクーバー五輪代表の残り2枠の争いは、1位浅田真央(19)2位中野友加里(24)4位鈴木明子(24)にほぼ絞られ、1・28差に3人がひしめく大混戦になった。
滑り終えた中野が、客席まで届きそうな安堵(あんど)の息を吐いた。ホッとした表情は、得点が出た瞬間、笑顔に変わった。「今までやってきたことを発揮できてホッとしている」。68・90点は国際スケート連盟(ISU)非公認ながら昨年の大会で出した自己最高の67・26点を上回った。
最初の連続ジャンプの入りで、緊張からスピードが鈍った。「今までにないほど緊張した」。出来栄え評価は、0・80点のマイナスとなったが、2つのジャンプともに着氷に成功。そこから一気に波に乗った。「ジャンプの軸がずれたりしたのがマイナス5点で95点」。満点に近い演技で2位発進した。
来年のバンクーバーを最後に挑む五輪と決めていた。今季を競技人生の「集大成」として臨んだが、10月3日の開幕戦ジャパンオープンで、3回転半ジャンプに失敗して転倒。左肩を亜脱臼してつまずいた。GPシリーズはフランス杯3位、NHK杯4位で、GPファイナル3年連続出場を逃した。
その間に鈴木明子がGP初優勝などで急浮上した。安藤がGPファイナルで代表に内定し、残る2枠を、浅田、鈴木と争う厳しい展開となった。佐藤信夫コーチが「やりすぎだから練習をやめろ」と言っても止めなかった。大会前にはトリノ五輪金メダルの荒川と練習し「こんなに練習しているんだから大丈夫」と励まされた。
首位の浅田とはわずか0・22点差。しかし、昨年の大会でSPで首位発進しながら、フリーで失敗し総合5位に終わった苦い思い出がある。「同じ過ちは絶対に繰り返さない」。フリーのプログラムは、小さい時から「いつかはやりたい」とあたためてきた「火の鳥」。五輪に向け、中野が大きく羽ばたく時がやってきた。【吉松忠弘】
[2009年12月27日8時18分 紙面から]
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