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Figure Skating真央SOS!ミス続きのジャンプ教えて!!
【全州(韓国)28日=高田文太】バンクーバー五輪のフィギュアスケート女子代表の浅田真央(19=中京大)が、課題となっているジャンプの修正に向け、広く専門家の意見を求める可能性が出てきた。4大陸選手権の27日のショートプログラム(SP)で、得点源のトリプルアクセル(3回転半)と3回転フリップを失敗。今季はジャンプを指導する専門コーチが不在で、浅田の関係者は五輪まで、新たなコーチの意見に耳を傾けたいとの意向を示した。
もう、なりふり構ってはいられない。浅田は昼と夕方の2回、40分間ずつ練習した。フリーで2度の成功を目指す3回転半は、12度跳んで9度成功したが、着氷に失敗して転倒するなど、前日27日のSPのミスを引きずるような内容。浅田に帯同する関係者は「今後、ジャンプはいろんな人の意見を聞いていこうと考えている。きちんとした人に見てもらわないといけない」と話し、ジャンプの専門家の意見を取り入れる意向を明かした。
昨季、タラソワ・コーチに師事して以来、浅田にはジャンプ専門のコーチが不在だった。メーンに指導を受けているタラソワ氏のアシスタントのフォレ・コーチは振り付けが専門。ジャンプは、日本オリンピック委員会の小林れい子専任コーチや、日本スケート連盟フィギュア強化部の小林芳子副部長の助言を受けていたが、両氏は浅田が拠点とする愛知には住んでおらず、指導を受けられるのは多くても週2~3日。浅田は五輪直前まで、ナショナルトレーニングセンターに指定されている中京大のリンクで練習する予定。関係者は「(今後は)おかしなところがあれば、気付いた人に意見を言ってほしい」と、希望している。
浅田は限られた指導者の意見を聞いて練習してきた。だが、五輪の女子SPが行われる2月23日まで約25日と限られた時間の中で、これまでとは違う指導者の意見も取り入れる可能性が出てきた。トリノ五輪金メダルの荒川静香らを育て、ジャンプ指導には定評のある長久保コーチは「今の数倍変えないとダメ。あと20日間あれば彼女の能力ならできる」と指摘する。五輪直前に指導者が増えるのは、ある意味では賭けだが、経験のある専門家のアドバイスを聞かなければいけないほど、浅田のジャンプは乱れているようだ。
浅田は練習後、29日のフリーに向けて「練習はしてきたので、それを出すことができれば大丈夫」と、自らに言い聞かせるように話していた。
[2010年1月29日8時37分 紙面から]
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