フィギュア

疲れが残っているのか、リハーサルであくびを連発する金

　浅田真央が２８日（日本時間３月１日）の閉会式で日本選手団の旗手を務めることが決定的になった。日本オリンピック委員会（ＪＯＣ）が内々に浅田に打診したことが２６日、分かった。関係者は「（浅田）本人はやる気。日の丸を持つポーズまでしていました」と明かした。

　これまで開会式の旗手が、閉会式も務めることが多かった。しかし、０８年北京五輪では開会式で卓球の福原愛が務め、閉会式は競泳で２大会連続２冠を達成した北島康介が務めた。今大会務めたスピードスケートの岡崎は、Ｗ杯転戦のため閉会式に出席できない見込みで、日本選手団の橋本聖子団長は「活躍した人に持ってもらうと思う」と話していた。

　日本スケート連盟フィギュア強化部の吉岡伸彦部長は「まだ金メダルの可能性のある種目（女子団体追い抜き）があるので、それが終わるまでは正式に決まらない」と説明する。スピードスケートの長島も浅田と同じ銀メダルを獲得している。しかし、ある関係者は「スピードスケートはすでに開会式でやっているので、閉会式は他種目に譲ろうという考えが強い」と明かした。

　一方、浅田と金メダルを争った金妍児（１９）も、閉会式で韓国代表選手団の旗手を務める可能性が高まった。韓国は今大会６個の金メダルを獲得しているが、世界歴代最高点で頂点に立った金を旗手に推す声が圧倒的。金も「言われればやります」と前向きな発言をした。浅田と金が、リンクから閉会式会場に舞台を移し、再び競演することになりそうだ。

　［2010年2月28日8時48分　紙面から］

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