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冬季五輪選手は12月末までに予防接種を

 世界的に流行する新型インフルエンザの2010年バンクーバー冬季五輪への影響を最小限に抑えるため、バンクーバー地域保健所のパトリシア・デーリー副所長は、同五輪組織委員会を通じて既に、各国の国内オリンピック委員会に「選手、役員は12月末までに予防接種を受けることを強く勧める」と要望したことを28日に明らかにした。

 新型インフルエンザが五輪期間中(2月12~28日)に大流行すれば、大会の行方を左右するとも限らない。組織委と連携して対策に当たるデーリー副所長は「感染者が出た場合もタミフルの蓄えは十分にあるが予防が基本」と主張して「五輪前の活動で感染拡大を阻止したい。対策には自信を持っている」と、“水際”作戦を強調した。

 カナダでは新型インフルエンザのワクチンの接種が10月末に始まり、組織委関係者やボランティア全員にも接種を求めたという。例年、ホームレスに無料で季節性インフルエンザの予防接種を実施するが、この冬は新型のワクチンも投与する力の入れようだ。

 大会期間中は各会場、選手村に医療担当を置いて状況を把握し、感染者の早期発見につなげる態勢をとる。選手、役員がカナダ入国後にも接種できるようにするが、デーリー副所長は「効果が出るまでに約2週間かかる」と注意喚起した。

 日本選手団への12月末までの接種の可能性について、厚生労働省の新型インフルエンザ対策推進本部事務局は「要望内容を見ていないが、スポーツ選手は優先対象者のくくりに入ってこない。限りのあるワクチンなので、原則として特例措置はない」という見解を示した。(共同)

 [2009年10月29日18時9分]


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新型インフルエンザ


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