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五輪初の移動型手術室を選手村に配備

 2月12日に開幕するバンクーバー冬季五輪でスキーなどを行うウィスラーの大会施設が報道陣に公開され、選手村に手術室を備えたトレーラーの荷台型の緊急医療施設が配備された。担当者によると災害時にも活躍する移動可能な施設の導入は五輪で初めてという。

 バンクーバーから約120キロほど離れたウィスラーには充実した医療機関がなく、万が一の事態に備えた。担当者は「緊急時でも病院に運べる状態に安定させることが最優先。手術室を使うのは命の危険がある場合だけ」と説明した。

 バンクーバーとウィスラーをつなぐ高速道路は混雑が予想され、五輪専用に緊急搬送用のヘリコプター2機も確保してあるという。

 ノルディックスキー、バイアスロンを行うウィスラー五輪公園は五輪史上初めてジャンプ台、距離コース、バイアスロンの会場を1カ所に集めた。この日は雨がぱらついたが積雪は十分。仮設スタンドも完成。同公園のアルバーグ・ゼネラルマネジャーは「順調だ。あとは大会時の天候がどうなるかだけ」と話した。

 [2010年1月21日9時6分]


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