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聖火、ウィスラーに到着

スティーブ・ポドボルスキー氏によってゲレンデを運ばれる聖火(共同)
スティーブ・ポドボルスキー氏によってゲレンデを運ばれる聖火(共同)

 バンクーバー冬季五輪の聖火が12日(日本時間13日)の開幕まであと1週間となった5日(同6日)、スキーなどを実施するウィスラーに到着した。スケートでフィギュア男子の高橋大輔(関大大学院)や、15歳の高木美帆(北海道・札内中)らスピード勢も練習に励むなど、大会に向けたムードが高まってきた。

 高橋は日本スケート連盟が独自に借りたリンクでの練習を、報道陣に公開した。ジャンプや滑りは滑らかで、順調な仕上がりをうかがわせた。初めての五輪に挑む高木は、38歳の岡崎朋美(富士急)らと五輪会場のリンクを滑った。日本勢は初練習とあって、しっかりとフォームを確認する選手が目立った。

 昨年10月30日にブリティッシュコロンビア州都ビクトリアを出発した聖火は、5日午後にウィスラー五輪公園に入り、スキー距離、バイアスロン、ジャンプ会場を順に回った。

 五輪組織委員会は、世界で2番目に広大な国土の西端で開く五輪を「カナダ全土の人びとに身近に感じてほしい」と、北極圏も含めて4万5000キロを1万2000人がつなぐ計画を立てた。1カ国内では史上最長となった聖火リレーは各地で盛り上がり、組織委のファーロング最高経営責任者は「みんなが五輪の一部になりたがっているのを感じた。小さな火が国を1つにしてくれた」と感激した。

 [2010年2月6日14時3分]


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