日本の主将は39歳岡部、旗手は38歳岡崎
2月12日(日本時間同13日)に開幕するバンクーバー五輪日本選手団の主将に、ノルディックスキー・ジャンプの岡部孝信(39=雪印)、旗手には日本女子の冬季五輪最多の5大会連続代表のスピードスケート岡崎朋美(38=富士急行)が決まった。14日、日本選手団の役員らが話し合い、日本オリンピック委員会(JOC)の承認を得て決定した。岡部は冬季五輪の主将、旗手としては史上最年長で、岡崎は岡部に次ぐ年長者となる。
合計77歳。日本選手団の主将と旗手が、最年長コンビに託された。岡部は4度目の五輪出場で、初めて日本選手団の「顔」となった。岡崎は前回のトリノ五輪の主将に続く重責を担う。橋本聖子団長は「実績と信頼。選手たちの士気を高める経験のある選手を選んだ」と、起用理由を明かした。
主将と旗手を決める話し合いは、日本選手団監督会議の前に行われた。市原則之JOC専務理事、選手団役員から橋本団長、笠谷幸生副団長と鈴木恵一総監督の4人が出席した。橋本団長によると主将、旗手合わせて約10人の候補が浮上したという。スピードスケートの高木美帆(北海道・札内中)フィギュアスケート高橋大輔(関大大学院)スリースタイルスキー・モーグル上村愛子(北野建設)スピードスケート長島圭一郎(日本電産サンキョー)らメダル候補の名前も挙がった。
主将の1番手に押されたのは岡崎だった。しかし、前回のトリノ五輪で経験し、「2度目の主将」という前例はないため、見送られた。主将経験者が、その後の五輪で旗手を務めた例もないが、橋本団長は「実績がある。選手の士気も高めてくれる」と説明。岡崎は、同団長以来となる史上2人目の主将と旗手の経験者となることになった。開会式当日と翌日に競技がある岡部について同団長は「主将としての存在が大切」と話し、開会式の欠席も容認する考えを示した。
スキーアルペンやそり系競技など、まだ代表選手が決まっていない競技があるが、選手団の核はほぼ固まった。橋本団長は「2人ともにトリノの惨敗から4年間の思いがある」。メダル1個に終わったトリノ五輪の雪辱の願いも込め、2人のベテランが引っ張る選手団の飛躍を思い描いていた。【吉松忠弘】
[2010年1月15日8時26分 紙面から]
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